カテゴリ:世相あれこれ
日本郵政西川善文社長更迭問題は、鳩山総務相辞任もしくは罷免で決着がつきそうな雰囲気になってきました。
鳩山氏は法律で定められた総務相の権限を正当な事由で正当に行使しようとしており、麻生総理は国会答弁で「総務相がしかるべく判断する」と述べたはずです。 この言がひっくり返るなら、それこそ「この国のお天道様は西から昇る」ことになります。 以下、参考抜粋記事 ------------------------ 鳩山総務相更迭へ 日刊ゲンダイ(6月6日) 麻生太郎首相が鳩山邦夫総務相を解任する公算が大きくなってきた。 日本郵政のトップ人事で、西川善文社長の続投を容認する意向を固めたというのだ。へなちょこ首相は小泉一派の圧力に屈し盟友を更迭することになる。 鳩山大臣は「西川氏に責任がないことを認めれば、私の正義感や信念を全部捨てることになる」と公言し、仮に6月29日の株主総会で続投が可決されても、選任を認可しないと息巻いている。 「正義と不正義の判断基準を失ったとき政治家は存在理由を失う」とまで言っているから、簡単に矛は収められない。 鳩山大臣が西川続投を受け入れる可能性は低い。ここで折れると政治生命が終わってしまう。麻生首相には「鳩山更迭」しか残されていない。 鳩山大臣は「太郎会」の会長として麻生政権誕生に汗を流した。その盟友を切ってまで延命を図る麻生首相に、はたして正義はあるのか。 ------------------------ ------------------------ 麻生首相の矜持が問われる西川社長更迭問題 植草一秀の『知られざる真実』(6月3日) 菅義偉元総務相が、麻生首相に西川氏更迭の場合には補正予算関連法案等の衆議院再可決での造反を示唆し、西川氏続投を要請したとの観測記事を紹介したが、西川氏が更迭され、西川社長時代の日本郵政の悪行が白日の下に晒されることを強く警戒する勢力が存在するのだろう。 ------------------------ かんぽの宿が戦後最大疑獄事件に発展の可能性 植草一秀の『知られざる真実』(6月1日) 城内実前衆院議員がブログに記事を掲載された。極めて重要な指摘であるので、一部を下記に転載させていただく。 「(西川社長が)強く非難されるには理由がある。やはり、郵政利権の問題と障害者向けの郵便物の不正利用の問題だろう。後者についても、「私は知りませんでした。そんな昔の話は関係ありません。」ですまされる問題ではないはずだ。」 「これほどまで西川社長続投に某関係者数名がこだわることには理由がある。西川社長自身はもしかしたら、これだけ非難されているので本音はやめたいのかもしれない。しかし本人の意志がどうあれやめられないのである。それは、西川社長がやめたら、パンドラの箱が開いてしまうからだ。」 「想像してみよう、もし、西川社長が辞任して竹中元大臣のお友達でない全く公正中立な新しい社長が就任したらどうなるか。その新社長が、鳩山邦夫大臣のように秘密の簡保の宿関係資料をとり寄せてみると、「なんじゃこりゃ。競争入札を装って特定の不動産会社に簡保の宿はじめ関連不動産が二束三文で落札するようにしくんでいるではないか。いかさまだ。国民の貴重な資産を国民の知らないところでお仲間同士で勝手に超安値で払い下げるなんて。これは背任行為で大問題になってしまうぞ。国民に知らせるべきか。その前に東京地検特捜部が入ったらどうしよう。」となるのではないか。」 「最近郵政利権集団のあせりを感じる。彼らも必死なのだろう。野党三党が東京地検特捜部に刑事告発してそれが受理されたようであるが、地検が動くとしたら選挙のあとか。戦後最大の疑獄事件に発展する可能性があるし、アメリカも巻き込む大問題であるだけに、完全に封印されるかもしれない。」 菅義偉元総務相が麻生首相に対して、西川氏を解任すれば補正予算関連法案の衆議院再可決で、郵政民営化推進議員が反対に回る可能性を示唆して脅しをかけているとの観測があると書いた。 しかし、造反は不可能である。造反すれば補正関連法案が廃案になる。エコポイントなども実施できなくなる。解散総選挙になれば、二つに分裂する自民党は完全に崩壊する。この期に及んで自民党議員は絶対に補正関連法案再可決に反対できない。 ------------------------ 西川社長続投誘導は麻生首相おろしの策略か 植草一秀の『知られざる真実』(6月6日) 鳩山総務相は、国民の大半が同意できる理由で、法律の規定に基づいて、総務相の権限を行使しようとしている。 最終判断を下す立場の首相は、国会答弁で「総務相がしかるべく判断する」と明言してきたのだから、もはや、異論をさしはさむ余地はない。 歪みきった発言を示したのが中川秀直元幹事長である。 「鳩山さんが信念を持って主張されるのなら仕方がない。堂々と内閣から去るべきだ」 どのような思考回路から、この判断が出てくるのか。首をかしげざるをえない。 鳩山総務相の発言は法と正義に基づいている。日本郵政株式会社法は、法案がいったん参議院で否決された後、衆議院を解散して多数の議席を確保するという強引な手法を用いて、小泉氏、竹中氏、中川氏などが成立させたものである。 その法律の規定に基づいて、鳩山総務相が西川氏の退任を求めているのである。 法律を制定した一員として、法律の条文を尊重すべきである。 中川氏らが成立させた法律に沿って行動する鳩山総務相の行動が気に入らないなら、去るべきは中川秀直氏である。自民党から離党して新党でも何でも作ればよいのではないか。 ------------------------ ------------------------ それでも鳩山氏に総務相を辞めさせるなら、この国の法律は政治家の保身のためにはどうでもいいものということになります。 法律だけでなく、平気で人間の倫理観や正義さえ、「自分たちに都合悪いものは悪だ」という開いた口がふさがらない論理を吐く自民党議員の思考回路は、もはや手の施しようのない脳死状態なのかもしれません。 Canda Mahaarosana Sphotaya Huum Trat Haam Maam お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 7, 2009 12:08:00 AM
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