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テーマ:楽天写真館(354748)
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ある冬の日 小鳥たちがベランダの餌箱のところで この家のご主人が 輪切りにしたみかんをを啄んでいました。 そこに 音もたてずに のっそりと野良猫がベランダにあがってきました。 すると小鳥の一羽が「みんな注意していつもの猫がきたわ、食べられないようにしましょう」と 飛んで行ってしまいました。 猫はその声に「何だお前たち、オレは小さい時からここに来ているんだ。お前たちは冬の間だだけじゃないか、オレはここのご主人と仲良しなんだ、時々美味しい餌も貰えるんだぞ、お前たちを食べなくても生きていられるのさ」と紫色の綺麗な花の前でゴロンと寝そべりました。 それを花梨の小枝で聞いていた一羽の小鳥が「なーんだあの猫は私たちを食べたりしないんだわ」「いつも光った目でじっと見ているから怖いと思っていたの」すると、もう一羽の小鳥が、「そうね この間 ここのご主人があの猫と話ているのを聞いたわ、「あんた小鳥を狙っちゃだめよ、だいたいあんたに小鳥を捕まえることなんて出来ないよって、あの猫ご主人の言葉がわかるのかしら」 それを聞いていたうたた寝の猫は薄目を開けて「もちろんさ、オレは人の言葉がわかるさ、だから、お前たちを捕まえていないだろ、だけど、こんなに気持ちの良い昼寝の時間を邪魔したら、いつか飛びかかるぞ」と言いました。 その話を窓越しに聞いていた ここのご主人が「まぁまぁ小鳥さんも野良ちゃんも仲良くしなさい、どちらも私の大切なお友達なんだから、それに小鳥さんは、もうすぐ春が来ればお山に帰っていくんでしょ」と言いました。 その言葉に小鳥はちょっと寂しそうにチッチッッチとさえずり 野良猫も大きなあくびをしながら満足そうにニャオ~ンと鳴き ご主人は、温かい春 早く来ないかなぁ~~て言いながら部屋に入って行きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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