姿は愛らしいが
晩秋の実家の庭に むべの実がたわわになってきた毎年 赤紫色に熟し アケビに似た実を小鳥たちが 賑やかについばみにくる見事なほど中実を綺麗に食べて 丸い穴が開き 渇いてカラカラになった皮だけが 幾つもぶら下がっているけれど 今年は空になった実が 庭に幾つも転がっている明らかに小鳥の食べた後ではない不思議に思っていたが今朝それが野生のリスの食べた後とわかった廊下にいた次男が 口に指を当てて 私を手招きしした指さした先に目をやるとリスがむべの木の入り組んだ枝に腰掛け両手で抱えてかじっていたリスの顔と同じくらいのその実を夢中にかじる様に愛らしく見惚れたが野生のリスの被害も耳にする昨今どうしたものかと思案した最近 里山近い実家の辺りでも住宅が増え続け 里山が小さくなっている自然の声が姿が見聞きできなくなるのはとても寂しい