GAUNTLET
6・281970年代後半より現代ピアシング文化の礎を築き上げ21世紀を迎えるその変化の時代までを走り続けたガントレット[Gauntlet]の創始者ジムワード/ Jim Ward一日遅れましたが、6月28日は彼の誕生日であり、現在ではこの日をインターナショナル・ピアシングデイとして世界中のフリークスから永きに亘って大切にされるであろう特別な日となっています。マイノリティに対する差別や偏見も強い70年代。ダグマロイ(Doug Malloy)を筆頭とする支援者をはじめ、ゲイやレズビアンからなるSMコミュニティや、タトゥー、ピアシング愛好家達などからの厚い信頼に支えられながら、今日に至る安全で負担の少ないピアシング技術の基礎確立から、ボディピアス・ジュエリーの基本となるジュエリーデザイン・製作までを自ら担い、1975年、ジムは世界で初めてのピアシングスタジオをオープン。以降90年代まで、LA、サンフランシスコ、ニューヨーク、シアトルと店舗を拡げるなか、エレイン・エンジェル(Elayne Angel)、マカイラ・グレイ(Michaela Grey)、ポール・キング(Paul King)、スカイ・レンフロ(Sky Renfro)など、技術・知識・経験・倫理に優れたマスターピアサーを全米に置き、より質の高い技術や情報、ジュエリーの提供をオーバーグラウンドに行い、シーンの発展・文化の向上を強力に牽引してきました。中でも、ピアシング専門誌 PFIQ(Piercing Fans International Quarterly)の発行や、ピアシングにおける基本的技術や知識を学び、サティフィケイトを取得できるピアサーズ・トレーニング・セミナーの開講は、世界各地で活躍する名だたるピアサーを産み出し、ジムが築き上げたその概念は今現在もあらゆる場所で活きています。その後90年代の後期、経営の重要な部分を担うメンバーのある行動が端を発し、ジムはガントレットの経営権売却に踏み切る。専門性の高いピアシング文化の発展と、それを維持し継続する為のビジネス。そのバランスを計ろうとするも、門外漢である経営サイドはガントレットの屋号、商標、および知的財産をオークションで売却する意思を決定。2004年6月26日オークション終了5分前匿名の入札者が最後に競り勝ち、ひとつの時代が終わりを告げるアラート。Gauntlet が持つその歴史的背景や意義、それらが完全に自分の手から離れ誰かも分からない第三者の手に渡ってしまう事に最も心を痛めていたジムのもとに届いた一報は、多くの業界関係者をも安堵させるものでした。落札者は、ANATOMETAL社長・ベアリーブランチャード(Barry Blanchard)。※上写真右その一ヶ月後、ジムの想い、ガントレットが持つその歴史と重みを知るベアリーは、$6,623.32で落札した全てを、ジムの生涯のパートナーであるドゥルーワード(Drew Ward)の会社へたった $1 で売却。ジュエリーメーカーとして、今や世界のピアシングシーンを大きくリードする ANATOMETAL 社長ベアリーのその粋な計らいは、途切れかけた長い歴史を繋ぎとめ、ジムワードを慕う世界中のピアサー、フリークス達を感動させてくれました。現在ジムは、闘病生活を送りながらも、自らのデザイン会社とGauntlet Enterprises を運営、執筆活動やAPPをはじめとするピアシングシーンへの強い影響と愛情を注ぎ続けています。今の僕等214Co.があるのは、ジムワードとマスターピアサー/マカイラグレイとの出会いが全て。振り返れば、歴史的にガントレットの集大成であったと言える96年前後の時期にあの空気感を味わいながら、多くの事を体験から学べたのは本当に幸せなこと。当然、その終焉となる切ない時も、味わうことにはなったけど。ジムをはじめ、クルーが持つ独特で温かい、分け隔てのない愛情は、痛みの受け入れ方と、表現の仕方を教えてくれました。あの時感じた刺激や価値観を、より深く理解し伝える為、あの時まだ成人になったばかりだった小さな日本人は、オジサンとなっても未だ日々もがいてます(笑HBD JIM from 214Co.Sapporoコーディネートのご相談・ご質問は、札幌実店舗・オンラインショップ共にお気軽にお問合せ下さい。□ ジュエリーに関するお問合せはこちら□ ピアシング・コーディネートに関するお問合せはこちら…………………………………………………………………214Co. PROFESSIONAL BODY JEWELRY STUDIO[トゥーフォーティーン・カンパニー]http://www.rakuten.ne.jp/gold/two-fourteen/http://www.two-fourteen.com/…………………………………………………………………Tel: 011(223)7633 (13:00~20:00/水曜定休)札幌市中央区南3条西9丁目交差点角2階