219626 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

オンディマンド・バリアブルで創業する。それも地場の商圏での創業ができる

オンディマンド・バリアブルで創業する。それも地場の商圏での創業ができる

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

23104土田

23104土田

Freepage List

2011.06.13
XML
<script src="http://thatsping.com/thatsping.js" type="text/javascript" ></script>
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
中小印刷業のための、オンリーワン戦略考 (2011/6/13)
-------------------------------
●269号  超DTPで稼ぐ9
--------------------------

DTPのデータとしてのエクセルでの整理・加工
が、バリアブル処理の基礎です。



では、はじめましょう。
DTPで必要とする文字データは、統一されていないと、ちぐはぐなみっともない組版になってしまう。たとえば、数字の全角・半角の混在だけでも落ち着かない。可読性が悪い。昔の活版の人に見せれば、一笑されて、見向きもされない。「職人を馬鹿にするな」といわれそうです。
アルファベット・数字・カタカナには、1バイト系文字と、2バイト系の文字の両方があります。これも、オープンタイプのフォントを使える時代になって便利になってきましたが、日本語処理の特徴とデータ処理の歴史の中で進化してきた結果が今の時代です。
大型機の最初は、128文字(アルファベット・数字・記号)で文字コードが形成されていた。DTPが生まれる20年前の話です。
氏名もアルファベット(ローマ字)でしか表現できませんでした。漢字がJISで制定されたのがJIS78です。区点コードとして6500字あまりが標準になりました。が、目的は日本語ワープロ用として、事務工業会が主導権をもって制定されたため、印刷業の実情と、教育漢字・常用漢字の字体では、視点の違いで利害が対立した。
特に、ドットインパクトで漢字を表現するため、略字が横行せざるおえない事務工業会と、漢字の文化の戦いでの妥協が初期のJIS78漢字集合です。
技術革新により、ドットフォントからアウトラインフォントへ、マルチバイトフォントの世界標準が策定されオープンタイプフォントが定着した現在。この40年面白い時代でした。
全角・半角の存在は、このデータ処理の歴史を引きずっています。
特にWindowsではエクセルでは、全角数字か半角数字かは、みただけでは判別つかない。検索するとヒットしない。全角にするとヒットする。明らかにWindowsでは、どちらででもどうぞという姿勢です。
そのため、全角スペース・半角スペースが同一フィールド(エクセルの列)の中に存在する。エクセルでのなんでもいい状態での入力は、このデータをそのままDTPに持っていくと変な状況になってしまう。
空きが違う。氏名のバランスが悪い。カタカナ半角(2バイト系の半角表示)となってしまう。
バリアブルの処理の結果は、表示となるわけですが、インデザインでの表現は、全角・半角を正直に配置します。なぜそうなるか、お客様のエクセルデータは、1人で入力・管理しているわけではない。複数の人のへが入っているのです。個癖により、全角・半角の混在は、当たり前のことなのです。そしてデータをWINDOWSでみても判別付きません。ゆえに、お客様を非難することは、ご法度です。

項目(フィールド)の全角・半角の統一
住所表記のカタカナの統一をしないと、半角での表現は、縦書きにすると、90度回転してしまう。全角にするときちんと縦でも読める流れになる。
では、一括した修正できないか、半角カタカナを全角にする。
そんなコマンドは、関数はエクセルにはない。そこで、他のソフトで高速にできれば便利。それを実現したのは、「テキスト整形」というソフトです。
文字に関する数十種の操作ができるソフトですが、このカタカナのみを半角を全角にするという機能を使えるので、データ整備するときは常に視野にあります。
コピペで列全体をテキスト整形に持って行き処理して、再度コピーしてエクセルの列全体を選択してペースト。
これで、その列のみ半角カタカナが全角カタカナに変わります。



項目内のデータ抽出・加工
郵便番号が、「〒000-0000」の形でいれてある場合、そのままラベルの作成にはよいが、はがきの郵便番号枠に入れるには、項目から000000の形(〒、-の削除)そして7桁の桁そろえ、3桁、4けたで前ゼロをつけたデータとしてから文字データにしなければならない。

基本を少し記載しただけですが、4項目の加工ができるのが入門の第1歩です。

前に説明したアドビのCSシリーズのソフト群は、DTP屋としての必須ソフトです。
エクセル・アクセスは、データ整理・加工の必須ソフトです。
PDF関連は、製版屋さんだけでなく、オンデマンド印刷屋の必須ソフトです。

バリアブル印刷は、オンデマンド印刷機(プリンター)でないとできません。
どんな高級なオフセット機では、不可能な処理です。
1枚1枚出すものが違うのです。
常に、「作成部数1」という世界です。

でも、バリアブルは、儲からない。だからやらない。逃げる。
これが多くの人のいいわけです。
実は、バリアブルという概念は、初期のオンデマンド機のなかでは、データの一部差し替えによりRIPの負担を軽くしようという発想です。RIP保存データの一部のデータを変えることで、RIPの付加を少なくしながら高速に印刷させる方式で始まったと聞いています。
Fielyの機器も機能が上がり処理速度が速くなったので、印刷での待ち時間は気にならなくなりましたが、RIP上で、データの差し替えができるというものでした。

その後、Printshopmailなどの独自なしくみにより可変データを取り扱うソフトが、数は多くはありませんが作成されています。

筆者は、スパイシーリブラしか実践では扱っていません。
5年あまり、それだけに終始して、いろいろなバリアブルを体験しています。
ですので、他のソフトとの比較で、機能がどうだなどと評価はできません。
なかなかソフトを使っての実践となると、評論家は、実践はなく、実務家は、どれかに集中して活用を図るので、他のソフトとの比較は、ままならない。
DTPの雑誌での評価もあまりでないマイナーな世界です。
記事にしたくても、母数となる利用者の数が、せいぜい数千では、記事としてボツは、当たり前。売れない記事は、最初から調べもしません。たまに出てくると、扱いが薄ペラで、この程度でいいのといいたくなることがありました。
逆に、この自動組版の世界は、ごく少数の人が、「ピンからキリまで」扱っている。
ここ5年の実践から、そんなに人材が「いない」ともいえます。

ソフトの進化は、止まりません。
お客様の進化も止まりません。

「ここまでできるのであれば、次これできない」これが、お客様の欲望です。
自社の業務を、スピードアップさせ、売り上げ向上が、担当者の課題・命題です。
印刷のやり方がどうのということには興味は、ありません。


わたしが、提唱し、実践してきたことは、
簡単なバリアブル印刷のレベルから、超DTPと言っていいほどのスパイシーリブラを、中核とした編集システムです。

この超DTPとしての理解は、実際に体験しないとわかりません。
代理店向けオーディオ機器の商品化やログです。年4回の作成、1回に5万部というプロ向けのカタログなのですが、Adobe FrameMaker4 でXMLによる組版を手がけたときには、組版オペレータが、3名+チーフが1名の4名で3ヶ月かけての作業が、延々と続きます。
スパイシーリブラによる超DTPとしての運用により、2名に削減できます。

それだけの時代が過ぎたことと、マシンのスピードが上がり、ネットワークが使え、サーバとしての活用ができるなど、超DTPとしての活躍の場が整ったことが上げられます。

また、私の実体験で、実践した旅のカタログA4、160P 4c/4cですが、
掲載商品は、650点、小組みの中は、写真が2点、表組みあり文字の羅列ありの統一したデザイン処理がなされた代物です。
 これも、前年は、Quark群団が6名がかりで、納期1ヶ月遅れでした。
スパイシーリブラによる仕組みを作り、初めての運用で、納期を20日短縮できました。
最後の最後まで掲載の可否が判明せず、印刷までの時間が延びたのが原因ですが、それがなければ、納期道理の作業になっていたでしょう。

今年もまたその時期に来ましたが、今回は、データ入力1名、組版1名+校正要員でチームを組んで仕上げる予定です。
2年前の作業から比べると、これも半減という予定です。
スパイシーリブラを、メーカはバリアブル印刷用の単なるツールとして、198,000円なる価格設定ですが、筆者の5年に及ぶスパイシーリブラの実績から考えると、とんでもない低価格です。

主力の会社の売り上げの周りに、バリアブルの仕事があり、バケモノとしての使い方が、新しい市場を開拓します。
既存の、求人誌・通販カタログ・商品カタログ・文具カタログなどが、ターゲットです。
スパイシーリブラによる運用は、今までの組版の概念を超えないと理解できません。
実際に実験し、いろいろな動きを、実体験をしないと理解できないことだらけです。
とにかく、やってみる。そして少しずつ理解を増やしていく。
ただし、マニュアルを読んで理解したと思ったら大間違いです。自分で入力データを整備し、インデザインテンプレートを作成し、スパイシーリブラ用のパラメータを設定し実行させ、結果を見て、成功すれば初めて理解したとなります。
思い道理に動けば、「ヤッター」となりますが、そこに行くには、試行錯誤の連続です。

DTPを超える発想の時代の到来です。
印刷物の製作に、知恵を出して、新しい手法に切り替えて利益を出すか。
今まで通りでよしとするかの選択は、あなたの自由です。
すでに、多くの案件が、バリアブル処理され、定着。進化しています。
単なるマックのDTPオペレータか、クリエーティブかは、別にして、WINDOWSでの超DTPの世界は、あなたの価値をあげるのは明らかです。
価値創造の世界です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

編集雑記


「中小印刷業創業のための、戦略考」

発行責任者:土田 文利

※公式サイト こちら→ 楽天ブログ

http://plaza.rakuten.co.jp/23104tuchida/diary/



ミラーサイト

htp://1insatukigyou.seesaa.net/



メルマガサイト

http://www.mag2.com/m/0000170391.html

Copyright (c) 2011 Fumitoshi Tsuchida. All rights reserved.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.06.13 08:46:03



© Rakuten Group, Inc.