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淫…イン、みだ(ら) 湿…シツ、しめ(る)、しめ(す)
サマセット・モームの「雨」は1921年の短篇集『木の葉のそよぎ』に収録 された、代表的な短篇です。 自然現象が人間心理に及ぼす微妙な影響を描きます。 マクフェイル夫妻は船旅の途上でデイヴィドソン夫妻と船友だちになりました。 デイヴィドソン夫妻はサモアの北にある一群の島嶼に派遣された宣教師で、情熱 をもって原住民の性的不道徳を改めてきました。 サモアの首都、パゴパゴに着いたものの麻疹の流行で、一行は港に足止めされてしまいます。仕方なく民家に泊まることになりましたが、 年は二十七くらいだろうか、むっちり肥えて一種淫らな美しさがある 二等客のミス・トムソンも階下の部屋に入りました。 デイヴィドソンの武勇伝を聞く二組の夫婦は、階下の騒がしい蓄音機の音楽、 ダンス、飲酒した話し声に辟易します。デイヴィドソンは、彼女が売春婦である 事に気づき、彼女を追放すべく総督にかけ合います。 彼女は怒りが収まると悄然として罪を悔い、デイヴィドソンは彼女のために祈り 続けますが…。 雨が止んで日が出たと思うと、風一つない、べっとりとした煮え返るような暑さだ。 日本の梅雨にも思いますが、湿気を含んだ暑さは耐えがたく、著しく人の判断力 を鈍らせます。 「短篇は面白い話でなければならない」とするモームの、聞かせるストーリー です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 13, 2019 12:00:19 AM
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