▽▲緋鯉▲▽
大空に真鯉、緋鯉が泳ぐ季節です。☆緋…ヒ、あか、☆鯉…リ、こい、てがみ 「鯉」に「てがみ」の読みがあるのは面白いですね。「双魚」または「双鯉」・「鯉素(りそ)」=「手紙」になった故事がまた変わっています。 「尺」は、人差し指と親指を広げた形からできた象形文字です。その長さが「尺」でしたが、人によって長さが変わってしまうため、一定の長さが定められるようになりました。周代で約20cm、六朝時代には長くなり、唐代の大尺が29.6cm、現代の中国では1尺=1/3mと定められています。時代、場所によって1尺の長さは異なります。 「素」は絹のきれ。文字を書くのにこの布を用いました。「尺素(せきそ)」で「短い手紙」の意味になります。 「緋」は、深い紅色、濃く明るい赤色と辞書にはあります。 日本の伝統色では、茜で染めた色を「緋(あけ)」と呼んできました。「赤」と「緋」は、太陽や火の色というのは共通なのですが、「赤」は総括的な三原色の色名、「緋」は染色の色名です。「緋」の方がより深い赤色になります。