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テーマ:読書の愉しみ(1004)
カテゴリ:ミステリー三昧
『そして誰もいなくなった』といえば、いうまでもなくクリスティーの名作。クローズドサークルの代表作品であり、いくつものオマージュ作品を産んでいます。
イギリスの孤島に招待された男女8人が過去の罪を告発され、ひとりひとり殺されていくというストーリーです。当然最後に残った人が犯人…のはずが、そのひとりも犯人の影に怯えながら自殺してしまいます。 沖縄 『そして誰かいなくなった』も、クローズドサークルもの。 沖縄への豪華クルーザーの旅に招待された客5人と乗組員2人が過去の罪を断罪され次々に死んでいきます。最後に残った「わたし」も…。 クリスティー作品では、人が死んでいく度に10個あったインディアン人形が減っていきます。『誰か』では、7個あった干支人形が同じように減っていきます。 『そして誰かいなくなった』はクリスティー作品をなぞりながら、また違う展開になります。どちらの作品も、次第に疑心暗鬼になり、追い詰められていく怖さの表現はみごとです。 最終章で「えっ?」となり、最後の最後コーダの部分で「おおっ」と言わされました。最後まで読まないと、いなくなった『誰か』はわかりません。 参照元:夏樹静子『そして誰かいなくなった』徳間文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 7, 2023 12:00:21 AM
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