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テーマ:おすすめ映画(4070)
カテゴリ:私の好きなもの
本当にいい映画でした。もうその一言に尽きます。
日本が泥沼へと突き進みつつある昭和15年から話は始まります。 どんなにまともなことを言っても、国に反することなら重罪人で監獄行き。心の中では「違う」と思っていても、結局は生活のために貝にならざるを得ない。そして自分もいつの間にか敵と戦うコマの一つとなっていく。それが当たり前というか、そうするしかどうしようもない時代があったということは本当に恐ろしいことです。 でも、父がいて母がいて皆でちゃぶ台を囲むシーンなどは非常に温かく描かれていて、とても良かったですね。あんな時代だからかもしれないけど、家族や親戚、友人同士が強固な絆で結ばれてる感じがします。それも山田監督が今の日本人に伝えたかったことなんでしょう。 暗いだけじゃなくて笑えるシーンも結構ありましたね。大滝秀治さんが出てくるシーンはホンットに可笑しい後ろにいた小さな子は声を上げて笑ってました。さすが寅さんの生みの親だけあります。 浅野忠信演じる「山ちゃん」と笑福亭鶴瓶の「おじさん」も素晴らしかった 終盤はさすがに辛かったですね・・。父のことを書いた電報が届いたシーンは心臓がドキドキしてしまって・・。サスペンスでもホラーでもないのに、あんなに緊張したのは初めてでした。 ラストシーンとエンディングが一番泣けました 戦争というもの。どれだけ年月がたっても、どんなに良いことがあっても、その心の傷を癒してはくれない。一生深い悲しみの中で生き続けなきゃならないのだ、ということを改めて教えてくれるシーンでした。胸が苦しかった・・。 私は「一人でも多くの人に」という言葉をよく使いますが、これは「全ての人に」観てもらいたいと思える映画です。 とても良かっただけに非常に残念だったことが・・。 私は一番端の席で、同じ列の中央に座ってた高齢女性と中年女性(多分親子)がうるさくて・・何やら話しててうるさいなぁと思ってたら、私の前を通って一度退室したんですよね。高齢の女性はかなり足元がおぼつかなくて私を「手すり代わり」にしてつかまったので支えてあげましたが。 それは全然構わないんですけど、お礼を言う声がデカい席に戻ってからも、ばあちゃんの方がいちいち感想を言うのです。「あぁ、あの場面でしょ?そうだったよねぇ」とか普通の大きさの声でセリフは聞こえないわ集中できないわでホントいい迷惑でした。娘の方も注意する気配なし。隣の席だったら絶対何か言ってましたが、ちょっと離れてたのでそれも出来ず・・。 小さな子だって声を殺してひそひそ話してたし、それが普通。自宅じゃないんだから感想言うのはやめてよー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月19日 00時22分37秒
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