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三線マンが行く!!<世界一周編・A-side>

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2008.10.01
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カテゴリ:カンボジア
今からほんの30年ちょっと前の出来事です。

そこには何処までも続く広大な田畑と、いくらでも魚が捕れる豊かな川や湖を持つ
裕福ではありませんが、素晴らしい国があり、人々が穏やかに暮らしていました。

今からほんの30年ちょっと前の出来事です。

その国は、たった一人の人間の暴挙により全てを失ってしまいました。

今からほんの30年ちょっと前の出来事です。

その国は多くの罪のない人々を亡くしてしまいました。

今からほんの30年ちょっと前の出来事です。

一説によると、その数は全国民の3分の2に当たる200万人にも上るといわれています。

今からほんの30年ちょっと前の出来事です。

彼らを殺したのは、他ならぬ同じ国の人間です。

今からほんの30年ちょっと前の出来事です。

その国の人々は、夢も、希望も、将来も、未来も、一度全てを失いました。



私は今日、「トゥール・スレン・ミュージアム」、通称「拷問博物館」に行ってきました。

今からほんの30年ちょっと前、飛行機だと東京からたった6時間足らずの、
アジアの肥沃なこの場所で、時の指導者「ポル・ポト」と
その政党「クメール・ルージュ」によって、彼らの理由も定かではない
自国民の大虐殺により、多くの罪もない一般の国民たちが亡くなりました。

ここにポル・ポト政権下での法律が展示されていました。

DSC_0278.JPG

勉強もない、学校もない、本もない、音楽もない、通貨もない、
ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない、ない!!
「ない」で埋め尽くされ、全ての人間的権利が剥奪し、全ての知識を駆逐した国、
通貨をも排した徹底した共産主義と管理社会のもち、知識あるものは
「英語がしゃべれる」「エンジンの整備が出来る」「学校先生だった」などの理由により
スパイ容疑を掛けられた罪もない人々は、ここ「トゥール・スレン」に強制的に収容され、
残虐きわまりない拷問の後、虫けらのように殺されました。
博物館で頂いたパンフレットに、年ごとのここで殺された人々の数が載っていました。
それによると、

1975年 154人
1976年 2250人
1977年 2330人
1978年 5765人

とあります。

年を追うごとに凶行はエスカレートしていき、「手がきれい」、「眼鏡を掛けている」、
「字が読める」という本当に理不尽きわまりない理由で人々は拘束され、
そしてここにや、各地に点在する収容所に連行され、殺されました。
1万人近い人々が無惨に殺された中、ここから無事に生還出来たのは、
たったの6人だそうです。

昔は学校だったそうで、日本の学校と見た所あまり差異のないこの場所で
今日みたいな抜けるような青空の下、そんなことがあただなんて想像も出来ません。
今にも、休み時間の生徒たちが教室から飛び出してきそうです。

DSC_0272.JPG

この博物館はこの建物全てを出来る限り当時の面影のまま留めた状態で公開されています。
嘗ては多くの生徒たちが学んであろう教室に、鉄製のベッドがポツネンと置かれ、
壁にはそのベットの上で苦しみのうちに亡くなった人の写真が無造作に掛けられています。
床にはよく見ると血痕が残されており、殺伐とした部屋の中で行われていたであろう、
非人道的な行為を物語っています。

DSC_0275.JPG

また別の建物では、その施設で亡くなった人間の写真がずらりと展示されています。
老若男女問わず、写真の中の人々の二つの目が一斉にこっちを向きます。
両腕を後ろ手に縛られて、生気を失った彼ら、彼女らの目。老人、老婆、
おっさん、おばちゃん、私と変わらないであろう年の人、まだあどけなさが顔に残る青年、
子どもを抱えた若い女性、思春期まっただ中であろう少年少女、
そしてこれから、色んなことを学んだり、恋をしたり、悩んだり、喜んだり、
色んな未来が本当はあったであろう子どもたち。

DSC_0277.JPG

月並みな言葉ですが、
どうして、同じ国の人間が同じ国の人間を殺さなきゃいけないのか、
どうしてこんなにも、何の罪もない人間を殺さなきゃいけなかったのか、
どうして、明るい未来を歩む権利のある人間を殺さなきゃいけなかったのか、
大好きな友達を引き離し、大好きな恋人を引き離し、大切な家族を引き離し、
ぐちゃぐちゃにかき回し、なぶり、弄び、最後はゴミのように捨てるなんて!!


誰にもそんなことをする権限なんてないはずなのに…。

写真の人たちの言霊が一斉に頭に入ってくるようで、

息が苦しくなって、

涙が出ました。

DSC_0284.JPG

こんな、人を人と思わない残虐非道な行為が行われたのは、私が産まれる少し前。
まだ私が産まれた後もカンボジア国内での泥沼の内戦は続き、
多くの国民の間で無益な血が流されました。

「I was born in far east asia, the end of the world.(GANGAZUMUBA「Still Blue」より)」

本当に、我々は世界の端っこの平和な島国に偶然産まれたから、こうして今尚、
3食美味しいご飯を食べたり、テレビを見たり、漫画を読んだり、ギターを弾いたり、
柔らかいベッドで寝たり、ゴロゴロしたり、仕事をしたり、飲みにいったり、
友達をおしゃべりをしたり、恋人と買い物をしたり、家族で旅行に行ったり、
当たり前のことを当たり前とする日常を送ることが出来ている訳です。

でも、ほんの数年前までのこの国の人々は、たまたまこの国に産まれてしまったばかりに、
それら当たり前のことを何一つ権利を与えられず、じっと耐え凌ぎ、暮らして来たのです。

DSC_0286.JPG

我々は、同じことを繰り返さない為にも、彼岸の火事だとは思わずに、嘗て
こういった国で何があって、結果どうなったのかということを知っていなくてはなりません。
平和ボケした我々日本人の脳みそでは「戦争、怖いね~」「かわいそうだね」、
「うわ、テロだって!!100人も死んだのか!!戦争がない国で良かった~」
などという感想を持つくらいが関の山だと思うし、実際に、
日本で具体的に戦争がどれほど悲惨な結果をもたらすのかということを
教える施設も少なければ、学校で教わる「平和学習」なんてのもたかが知れています。
「ひめゆりの塔」と「原爆ドーム」くらいですかね。

事実実際、そんな感想程度しか抱いていなかった私にとって、
この博物館の見学は衝撃的で、平和ボケした心に大きな波紋を広げました。

当たり前ですが「人を殺すことは、絶対してはならないことだ」というのを、
最近の日本ではニュースを見ている限りでは、よく理解出来ていない人間がいるようですね。
日本という国で何がズレてしまってこんな人間が増えて来たのかは分かりませんが、
我々は一人一人の命の重さというものを再度考え、そして、改めて、
子どもたちに伝えていかなければならないと思います。

それが、戦争を知らない、私たちの世代の使命ではないでしょうか。

今、不安定ではありますが、一応の平和を保っているこの国で、
同じように戦争を知らない新しい命が次々と誕生し、すくすくと育っています。

戦争を体験した大人たちに恒久的な安らぎを!!

戦争をしらない子どもたちに光溢れる未来を!!

この国の人々に絶えることのない笑顔を!!

心から、そう思います。

DSC_0609.JPG

カンボジアのポルポト政権下の内戦について詳しく知りたい方は
コチラを参考にして下さい。

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Last updated  2008.10.01 21:35:05
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