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カテゴリ:カンボジア
昨日の日記で、「トゥールスレン博物館で亡くなった方々の写真を見てたら、
息が苦しくなって涙が出た」と書きましたが、それから後。 最高にどんよりしていた気分も、手打ちラーメンを店を発見して、 食ってみたら思いの外美味かったことにより何とか持ち直したので(単純)、 「うぉっし、気合い入れて今からプノンペン観光じゃい!! 隅の隅までみちゃるけん、覚悟しときんしゃい(誰が?)!!!!」 と無駄に息巻いてみたものの、 どうも、息苦しいのだけは治らない。 心なしか、体も何だかだるい気がするし、頭もボーッとします。 「あ、やべぇ。博物館から何か連れて来ちゃったかも…」 以前、沖縄の無人島水納島で、ビーチから沖合200m、水深15mの付近で 素潜りを楽しんでいた私は、何かの神様を祭ってあるお社のある方向に向かって、 股間ボリボリと掻いていたところ、突然両足を激痛を感じました。 それこそ「千切れてしまうんじゃないか!?」と思ったくらいの尋常じゃない激痛。 足が吊っただけなんですが。 自慢じゃないですが私、マスクとフィンがあれば15m以上は潜れますし、 海に入ったら最低1時間は出てこないような人間なので、泳ぎはかなり 達者な方だと思います。が、この時は本気流石に溺れそうになりました。 何とか冷静を取り戻すもそこから岸まで200m。しかも、激痛は遠のいたものの、 足の筋肉は硬直してしまい、全く動きません。仕方がないので、 ビーチまで手だけで泳いで帰り、必至になりながらビーチに辿り着きました。 が、次は立つことさえ出来ません。彼女に30分程マッサージをしてもらい、 なんとか歩けるようにはなったものの、痛みは取れず。 ところがどっこい、船に乗って島から出た途端に、痛みが消えしまったのです!! 私は確信しています。 あれは「お社に向かってコチンをボリボリ掻いていた」なんて 罰当たりなことをした私に対する戒めなんだと。 前置きが長くなってしまいましたが、それ以来、私は「天罰」や、 「狐憑き」あるいは「幽霊憑き」なんてものを信じています。 ちなみに、沖縄で住んでいたアパートは幽霊アパートで、 …なんて話しだすと止まらなくなるので止めておきましょう。 さて、「博物館から、人じゃない何かを連れて来てしまった」と思った訳ですよ。 歩いていて、うっすら寒気もしてきて、腰の辺りが妙に重たく感じます。 「とりあえず、こんな時は…寺だ!!寺に行って成仏してもらおう!!」と思い、 街の北側にある「ワット・プノン」に参拝に行って来たのです。 丘の天辺のお寺のなかに鎮座する本像様に手を合わせ、 「カンボジアの人々にどうか平和を…そして、俺の後ろにいる 幽霊さんを極楽浄土に…!!」と祈りました。 「よし、これで大丈夫だろ~!!」と思い寺を後にしたのですが、 どうも全く回復した気もしない。「しつこい…よし、しょうがない」と思い、 次に向かったのはセントラルマーケット。プノンペンで一番大きな市場です。 ドーム状に広がる建物を中心に、衣料品から野菜、魚、偽物ブランド品に、 趣味の悪い時計、おもちゃに食堂、甘味処、何百という店が軒を連ね、 人々がごった返す街の中心地です。 「ここで、すれ違いの人か誰かに背中のモノを取り憑かせてしまおう」 という悪魔のような考えです。「俺、万一姿が見えてもクメール語さえ出来んけん、 誰に移るか分からんけど、勘弁したって下さい…」と思いながら、 偽物クロックスが大量にぶら下がる靴屋を抜け、カーテンや布地を扱う商店で 談笑する地元のおばちゃんたちを横目に見て、巨大な手長エビを高らかに掲げ、 「買え、買え」と薦めてくるオヤジに愛想笑いを浮かべ、人を掻き分け、 売り物を掻き分け、マネキンを蹴散らし、野良猫のしっぽを踏んずけて、 スリをしてこようとしたガキを睨みつけ、そしてようやく市場の外へ。 よし、これでもう背中も体調もスッキリだろ!! と思っていたのですが、どうもまだ体調がおかしい。 しれどころか、頭までフラフラしてきた。 「うーん、もしかして幽霊じゃなくて、ただ単純に軽い脱水症状かもしれん。 よし、冷たい水を買って川縁で涼しい風に吹かれよう」 と思い立ち私が向かったのは王宮前のトンサレップ川河畔に整備された遊歩道。 同じように夕涼みに来ている人々が腰を下ろして気持ち良さそうに風に吹かれています。 物売りのガキがジュースを持って走り寄ってきます。軽く手を振り「いらなーい」 というと、「オマエはジャパニーズか?」と問いかけてきました。 「そうだよ」というと、突然「ミヤサコデス!!」と叫んで某お笑い芸人の モノマネをして得意げに笑っています。「それは古いよ」と言って、 代わりに「コマネチ!!」を振り付けでおしえてあげました。 そんなカンジでガキと遊んで、良い風にも吹かれて、 さて、そろそろ帰ろうかいと思い腰を上げるも、まだまだ体調は悪いままです。 とりあえず、宿へ戻ることに。帰り道縋ら、夕日に照らされた 独立記念塔がきれいな赤を讃え、夜の始まりに一輪の花を添えていました。 体調的にはどうにも釈然としないまま、ゲストハウスに戻り、 昨日の日記を制作し、アップする為に近くのネットカフェへ。 エアコンなんてシャレたものが付いていないこのネットカフェ。 あまり涼しくない扇風機の風に吹かれ、汗だくになりながら前日はPCをいじった ものですが、どういうわけか、今日はどうにも寒くてかないません。 そこで初めて気がつきました。 あ…!!俺風邪ひいてんじゃん!! そうと分かれば膳は急げ、日記をアップしメールを返信して店を出ると、 「風邪にはとりあえずビタミンと栄養じゃい!!」と、直向かいの食堂で インゲンと人参がどっさり入った野菜炒めと大盛りの米、 アジアの栄養ドリンクの代名詞、「レッドブル」を注文し、 とっとと食事を済ませると、部屋に戻って風邪薬と消化剤を飲み、 「病も気から!!オッケーマイバディー、オマエの売りは頑丈さと単純さだろ? たっぷり野菜も食って、栄養ドリンクも飲んで、薬まで飲んだんだ!! わかってるな、もう大丈夫だろベイベー?俺は信じてるぜ!!」 と体に言い聞かせ、9時前なのに寝てしまうことにしました。 お陰で今日は昨日の風邪も嘘のよう、見事アッパー元気全開です。 我ながら都合よく単純な体…。 勢い余って、カンボジア南部の港町、シアヌークビルまで来てしまいました。 ここに2、3日滞在してそれからプノンペンに戻ります。 さて、というわけでプノンペン市街適当観光楽しんで頂けたでしょうか? 尚、この物語は少々のフィクションは混じっていますが、 大筋では真実です。事実、本気で昨日の夕方まで自分が「風邪だ」と 気づきませんでした。あと、沖縄の話しも本当ですよ。 世の中には、我々の理解を超えた世界があるようで…。 * * * * * 今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、 堀明則さんのブログです。 香港で起業した社長の和僑のススメBlog その堀氏が経営する会社のサイトです。 【ホープウィル投資管理株式会社】 マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業 Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd. +++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑ 1日1回、クリックして下さると狂喜乱舞します。 ありがとうございます!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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