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カテゴリ:インド
インド東部最大の都市、コルカタ。
旧称である「カルカッタ」という名前を使えば ピンとくる方も多いのではないでしょうか? その人口は8000万人を越えるという超大都市で、 街には何の仕事をしているのかさえわからない、得体の知れない男たちが、 昼間から大勢街に溢れ返り、何をするでもなく そこいらじゅうに溜まっています。 凄まじい交通量を誇る車のせいで、道は常に大渋滞。 もしくは、大渋滞寸前。凄まじいばかりのクラクションが プープープープー鳴り響き、場所によっては、運転席から身を乗り出した 顔の濃いインド人同士が怒鳴り合っています。 路地裏でさえ、人、犬、バイク、人力車でごった返しています。 そんな人や車の群れを眺めながら、路肩の店でチャイを飲む。 チャイとは、濃いめで甘いミルクティーに、マサラ(シナモンなどの香辛料)を 入れて煮出したもので、写真左下の素焼きの器1杯で、 値段はわずか2~5ルピー(4~10円)。 熱々のチャイから登る湯気と一緒にシナモンの臭いが鼻を突きます。 朝と夜はかなり冷え込むので、この熱いチャイが体に染みて大変嬉しい。 目の前で繰り広げられるインドの日常は、ただ眺めているだけで、 漫画の世界を見ているようで、全く飽きません。 飲み終わったら、土の素焼きで出来た器はそのまま、 路上に適当に捨ててしまいます。素焼きなので、時間が経てばまた ボロボロと崩れて自然と土に還ります。ポイ捨てのエコ。流石はインド。 さて、美味しいチャイを堪能して、ここからが戦い。 3ルピーの値段に対して、10ルピー札をスタッフの小僧に渡し、 お釣りが来るのを待っているのですが、中々返ってきません。 おかしいと思い、オヤジに直接「釣りは?」 と聞くと、「しょうがねぇな~」といったカンジで 目の前の引き出しから数枚の硬貨を取り出し、よこしてきます。 手のひらに渡された硬貨を見てみると、何故か全ての硬貨が 数字が記入されていない方の面を向けられています。 「怪しい」と思ってひっくり返してみると、案の定、 7ルピーのはずの釣り銭が4ルピーしかありません。 「オイ、オッサン!!俺は10ルピー渡しただろ?」 というと、またしても「しょうがねぇな~」みたいな表情で、 無言のまま硬貨を1枚よこしてきます。が、それもたったの1ルピー。 まだ、2ルピー足りません。 「オイ、オッサン!!チャイは3ルピーだろ?」 というと、「チッ」と舌打ちしながら、再び硬貨をよこしてきたのですが、 またしも1ルピー硬貨1枚。まだ1ルピー足りません。 「オイ、オッサン!!『チッ』じゃねーだろ!!あと1ルピー足りねーぞ!!」 と怒鳴りつけてやると、あからさまにイヤそうな表情をしながら、 残りの1ルピー硬貨をやっとこさ渡してくれました。 釣り銭を貰うだけでも一苦労です。 ↑夜のチャイ屋前。 また、ある1軒の軽食屋でサモサ(インド風揚餃子)などを食べて、 合計5ルピーの会計だったので、10ルピー札を渡したところ、 またしても、釣り銭が返ってきません。 「またこのパターンか」と思い、店のオヤジに「釣りは?」と聞くと、 「ない!!」 と悪びれる様子もなく、堂々と言って退けます。 「オマエ今、6ルピーって言っただろ!!」 「確かに言ったが、釣り銭の小銭がないから、釣りはない!!」 とオッサンは言うのですが、私の前に、別の客数人がそれぞれ、 硬貨で数ルピーを払うのを見ています。ないはずがありません。 「ウソつくな!!さっき他の客がコインで払っていったの見たぞ!! そら、さっさと釣り銭よこせ!!」 「いや、ない!!」 …いったい、どの口がそんなことを言えるのでしょう。 そんなやり取りを数回繰り返しているうちに、 いつの間にか回りに出来ていた数人のギャラリーも、 どうやら口々にヒンドゥー語で「返してやれ」と言ってくれているようで、 その段階になって、ようやくオヤジも渋々釣り銭を返してくれました。 釣り銭をふんだくって帰るとき、周りのインド人が 「アイツはクレイジーだから、気にするな!!ハッハッハ!!」と バンバン肩を叩きながら声を掛けてくれました。 人に騙されそうになったり、助けてもらったり、 インドは本当に、面白い。退屈する隙を与えてくれません。 漫画や物語の中のような出来事が 何もしなくても向こうから勝手にやってきます。 流石はインド。 とりあえず、当分ブログのネタには困らなさそうです。 そういえば、明日(只今インド時間23時40分)はクリスマスイブですね。 マサラ臭むせ返るインドにはクリスマスはあまり似合わないですが、 それでも道端には七面鳥が売られていました。 モチロン、生きたまま。 貧乏旅行者は、カレーに蝋燭を立ててお祝いします。 にほんブログ村世界一周ブログランキング参加中!! ↑ ↑ 「面白いじゃん」とか「コイツバカじゃん!!」とか思ったら、 クリックして頂けると嬉しいです。狂喜乱舞します。 * * * * * 今回の旅で、資金面で協力して下さっているスポンサー様、 堀明則さんのブログです。 香港で起業した社長の和僑のススメBlog その堀氏が経営する会社のサイトです。 【ホープウィル投資管理株式会社】 マカオの不動産、資産管理のゲートウエイ企業 Hopewill Investment & Management (Macau) Ltd. +++++++++++++++ 知ってて得する「ファンド講座」ミニ「e冊子」プレゼント ご希望は fund@hopewill.com まで。 香港、ファンドの魅力をお伝えします。 +++++++++++++++ ありがとうございます!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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