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カテゴリ:旅の記憶
甲府駅を朝7時半に出発するバスに乗って、昇仙峡口まで行きました。
そこから滝上まで5.1キロの渓谷沿いを歩いて見ました。 ![]() 紅葉も見頃を終えて、ほとんど散ってしまった寂しい晩秋の景色です。 朝早いからか私の他には誰も歩いておらず、時々車が横を通って行くのは上流で働いている人達でしょう。 川のせせらぎが聞こえるだけの静かな渓谷を行くと、巨岩、奇岩に猿岩やら熊岩やら猫岩やらいろいろな名前を表記した看板が立っています。岩のしみが熊の顔のようだったり、猫が毛を逆立てているようだったりと「良く特徴を捉えているな」などと思いながらどこまでも続く道を行きます。 なかなか次の停留所に着かないものですから、少しばかり不安になって自ずとかけ出してしまいます。 そんなこんなで気がつけばバス停1つ飛び越して来ていました。 ![]() 上流に滝があるはずですが、なかなか滝の音などは聞こえるものではありません。 高野聖で滝の音が遠くに聞こえるなどと言っていたのは実際には川の音にかき消されて聞こえないのではないか。などと変な検証をしてみたり、この辺りはマイナスイオンがあふれていて体によさそうだ。などと考えながら、ひたすら先を急ぎます。前日の宿泊の荷物が少しばかり重いのですが温泉に入ったからか体が軽く息切れもしません。 ![]() この岩のトンネルまでで45分。 ![]() そこを越えたら滝が見えてきました。 意外に早かった。 こじんまりしていますが、なかなかに神々しい。立派な滝です。 滝壺を回りこむようにして階段を上るとそこが広場になっていて七福神が出迎えてくれました。 ![]() やっとのことでバス停まで行き着いて55分。半ば山中を行くトレイルランニングのようでしたが、無事に着くことができました。 バスの時間を見ると、次のバスまでは一時間以上時間があります。ふと見るとロープウェイまで徒歩2分の看板。どんなものか行くだけ行ってみようと思い。さらに奥地へ向います。 ![]() ありました。ロープウェイ。乗っている時間はたったの5分と書いてあります。 早速乗って上まで、乗客は私一人。それなのにガイドさんが「皆様…」と丁寧に案内してくれます。 なんとなく気まずい感じ。でも話しかけたら仕事の邪魔になるだろうし、などと思いながら5分経って着いてしまいました。 山の上は絶景。朝は早いので富士山も良く見えます。 ![]() さらに高台に登ると、柵も何もない崖っぷち。「誰もいないし、落ちたら誰も見つけてくれないだろう」などと考えると少し怖いのですが、見晴らしも良く、小山のてっぺんがパワースポットらしい雰囲気を醸し出していますのでそこに立ってみます。 甲府盆地を一望できます。東を向けば富士山。静かです。 しっかりパワーを充電して降りてきました。 帰りのロープウェイは違うガイドさんでしたが、帰りは案内が早く終わったので真冬の山の話を聞くことができました。真冬は周りの山が白銀に包まれて別世界を観ることができるのでお勧めとのこと。「うまい!」また行きたくなりました。 バス停までの帰り道。「ほうとう饅頭」なるものを売っているお店がありました。 このお店、つい先日テレビでやってたお店です。どこにあったか気にもとめていなかったのですが、こんなに早く出逢うとは驚きです。1つ160円。ふかしたてのフカフカをいただきました。「長野のおやきと肉まんを合わせたような。」美味しかったです。 ![]() おまけの話。 なぜか今週の始め頃から頭の中に「和合」という単語が思いつき、「和合」ということについて考えていました。いままでそんな言葉は考えたこともなく、突然ひらめいたように思いついたのでした。 今回昇仙峡ロープウェイを登って着いた先にあったのが、なんと「和合権現」。そもそも今回の旅の目的は山梨県立美術館のミレーだったのですが、ふと思い立って昇仙峡に来てしまったり、和合権現さんに呼ばれたのかと思うような不思議なできごとでした。 せっかくだから、縁結びの和合さんの鈴投げに挑戦。ご丁寧に「チャンスは1回」などと書いてあります。 子供用は鈴に近い台。大人用は遠い台です。 小さな鈴の束を手に取り、大きな鈴に開いてるハート型の穴めがけて放りました。 結果は… 見事!吸い込まれるように入って行きました。いいことありそう。 和合権現さんよろしくお願いします。 そんなわけで、すっかり癒された不思議な旅になりました! ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年12月02日 21時23分32秒
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