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食べログ禁止のお店です。
お客様が写真撮っていいですか?と聞かれた時、 食べログ以外のものなら、何でもいいですよ、と言います。 そう、食べログが禁止のお店なのです。 理由を今まで書かなかったのは、 娘が小学校に上がった時に起こったことを思い出したくないから。 岐阜市内の清本町という場所で、2000年にオーナーシェフとしてオープンしました。 不安ばかりでしたが、何とか食べて生きて行ける程度で、余裕など全く無し、 貯金も無し、借り入れた借金があるだけ。 2年後に娘が生まれ、店近くにお互いの両親はいなくて、 頼る人もいない。 厨房の隅にテレビの大きな段ボール箱の中にたくさんの絵本を入れ、 娘を入れ、まさに親子3人でランチ、ディナーの営業をしていました。 娘が保育所に行くようになり、ギリギリまで預かって頂き、 その後、保育所の友達みんなが行く近くの小学校に行く予定でした。 ちょうど、小学校に上がる前の2月に、 岐阜市鷹見町と言う場所にお店を移転する事となり、 よくよく考えて、お店に近い当初とは違う小学校に行かせることにしました。 が、4月になると、周りに友達はいない、知り合いの人もいない、 個人登校なので、一緒に小学校に行ってくれる子もいない。 (全校生徒100人もいない、現在廃校。 娘の学年は多くて、生徒16人。) ゆえに、私と手をつないで小学校に歩いていった。 4月終わりくらいかな?いつものように手をつなぎ歩いていると、 同じクラスの女の子がその子のお姉ちゃん、その友達2人と楽しそうに歩いている。 そのお姉ちゃんの子が、 私の妹なの、よろしくね!と。 楽しそうに色々話している。 私は敏感になり娘を見ると大丈夫そうだった。が。 小学校校門で行ってらっしゃい!と声をかけるといつもの下駄箱の方ではなく、 真っ直ぐ運動場の中央に向かって歩いていく?えっ? 歩いていく娘の姿を見て、すぐに我にかえり、 運動場の中央に向かって私は走った。 どうした、膝をつき娘を見ると泣きじゃくっている。 私には、誰もいない、お姉ちゃんいない、え〜んえ〜ん。 私も一緒に運動場中央で大泣きし、 もう家に一緒に帰ろう!と言った、ら。 泣いたまま、何も言わずに、下駄箱に向かって行った。 大丈夫か? 少しうなずいたように見えた。 親に迷惑をかけてはいけないという娘の姿。 今も鮮明に覚えている。 私は店に戻り、とにかく一緒に小学校に歩いて行ってくれる子を探そうとした。 そんな時だ、 仲のいいお客様から、食べログで酷いこと書かれているけど、知っている? 妻に言うと、あなたは食べログ見ない人だから、言わなかったけど、 他にもサービス、料理について、レベルが低い、たいしたことないなど、書いてある。 早速食べログに電話すると、 まさかの、 これこそ、 一生涯、決して忘れることができない事を言われるとは! 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 29, 2019 09:52:52 AM
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