《The New Years》
♪新年だって言うけど何も変わらない
クリスタルガラスががちゃがちゃいってる
遠くで爆発音がする
新年だっていうのに僕には新たな決意もない
これは自分で決めた、安易に片づけてしまった問題への懺悔さ
だからみんな一番いいスーツとかドレスを着てくれよ
今だけまるで金持ちになったようなふりをしよう
前の芝生で爆竹をバンバン鳴らそう
30の会話がひとつになっていくように
昔のように世界も平らだといいのに
そうすればただ地図を折り畳みながら旅ができるのに
飛行機や特急列車、高速道路なんかもういらない
僕らを引き留める距離なんかなくなるはずさ♪
新年のスタートに相応しいかどうかは分からないけど、とりあえずこの曲しか思い浮かばなかった。【
デス・キャブ・フォー・キューティー】の「The New Years」そのものずばりです。
離ればなれになった君への想いをつらつらと、歌っているそんなアルバムです。とても
内向的な青年が、太陽や暗闇、星、衛星といった天界の空間の中で自分自身の立脚点を明らかにしていく。
アルバム主題の「Transatlanticism」には自然(大西洋)を超越した自分自身の姿が描かれます。
雄大さと虚無感と孤独感とが一体化した世界が美しい。
インディーズからはラストのアルバムとなったこのアルバム。
インディーズらしい生真面目で余分な虚飾がなく、シンプルなギターとピアノで創り上げたを真っ直ぐな音作り、誠実さを感じる一枚です。
新年も2日の夜にもなると、帰省ラッシユが始まりましたというニュースが流れます。今年のお正月ももう終わりだなぁという一抹の寂しさを感じてしまいます。また、現実に戻らなければという。
どうにもならない現実に向き合わなければと……時間は止まってくれません。
せめて過ぎゆく時間を留めて、デス・キャブ・フォー・キューティーの宇宙に漂い浸っていたいのです。
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