【
イージービーツ】というバンドの事を初めて知ったのは、1988年にレーザーディスク株式会社から発売された、『BEAT-CLUB British Invasion 1』というブリティッシュ・ビートの映像集であるLDソフトに、彼らの曲「FRIDAY ON MY MIND」が収録されていたからでした。
このソフトには他にも【
スペンサー・デイヴィス・グループ】【
アニマルズ】【
ホリーズ】【
フー】【
キンクス】【
ジョン・メイオール】【
ビージーズ】など貴重な映像が入っていました。60年代のロックの歴史を知る上でも貴重な映像集なのである。私にとっては宝物のようなディスクです。
イージービーツはオーストラリア出身のバンドで、メンバーは5人で全員がイギリス生まれ。つまり家族共々にオーストラリアに移住した移民です。前記の
「FRIDAY ON MY MIND」はイギリスで録音された彼らの最大のヒット曲で
オーストラリアでNo.1ヒットにもなり、イギリス、アメリカでもTOP20ヒットになったそうです。邦題は「我が心の金曜日」と言います。さすがにこの時期私も現役で聴いていないので、日本でヒットしたのかどうなのかは知りません。
![](https://plaza.jp.rakuten-static.com/api/Proxy.php?a=http%3A%2F%2Fwww.geocities.co.jp%2FMusicStar-Percussion%2F3270%2Fimage%2Feasybeats4.jpg&b=14ecfc78b747e2bc062414bd69d7c7ef)
↑日系人ぼい人が二人います。
「FRIDAY ON MY MIND」ですが、初めて聴いた時の印象は、どこか懐かしい音がして、嬉しくなってしまいました。そうなんです、ブリティッシュ・ビートと言うよりは、
日本のGS(グループ・サウンズ)の音に似ていたのです。具体的に言うと、ギターはペナペナした薄っぺらな響きで、ビートも軽くてまるで重量感がない。ヴォーカルは軽くエコーがかかっている感じで、コーラスワークもとってつけたように♪ナナナナナ♪とか♪ラララララ♪とか♪トゥトゥトゥトゥ♪とか軽すぎてGSぽかった。音が似ているのは、音響的に(PA・楽器等)遅れていたからではないかなと思ったりもします。
60年代に派生したブリティッシュ・ビートは世界中にフォロワーを生んだ。日本ではGSとして、【
ゴールデン・カップス】、【
カーナビーツ】、【
モップス】【
スパイダース】を生んだ。そしてオーストラリアではビージーズとイージービーツが代表的なバンドなようです。スウェーデンには“北欧のビートルズ”と言われた【
TAGES】(トーゲス)というバンドがいたそうな。
これらブリティッシュ・ビート・バンドの影響を受けた、
世界のビート・バンドを総称して“トランス・ワールド・ビート”と言うそうですよ。
実は1988年に買って見ていた『BEAT-CLUB British Invasion 1』以来、イージービーツの事はすっかり忘れていたのですが、
リンク先のニャーゴさんが数ヶ月前に書いていたので、思い出してまた聴きたくなってしまい、アルバム買ってしまいました。『THE DEFINITIVE ANTHOLOGY』というやつなのですが、これが凄いのです。何がって曲数が半端じゃない。2枚組で56曲も入っています。しかも2000円で超お買い得の買い物でした。
それに音もリマスターされているようで鮮明です。さすがにペナペナした音は無くなっていないし、歪んで潰れたベース音も愛嬌で楽しめます。(笑)
けっこう名曲揃いなのも嬉しかった。「FRIDAY ON MY MIND」もカッコイイのだけど
「HELLO HOW ARE YOU」も名曲ですね。
泣いてしまうくらい、ストリングスが絶品です。黒っぽい「YOU GOT IT OFF ME」なんかもギターソロのテクニシャン振りが確認出来て聴き応えがあります。ヴォーカルが明るくて軽やかなのも私好み。
“トランス・ワールド・ビート”面白そうです。これも掘り下げて聴いてみる価値ありだな。
さあ次は“北欧のビートルズ”と言われたトーゲス聴くぞ!皆さんもご一緒に。。。ぜひー。
(数週間前カーナビーツのアイ高野さんが亡くなられたというニュースを聞きました。残念です。♪好きさ好きさ好きさお前のすべてを!♪あの絶唱は忘れられません。
![泣き笑い 泣き笑い](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/h786.gif)
)
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