【
ロイ・オービソン】が亡くなってから、もう17年も経ってしまった。早いものです。せいぜい10年前後だと思っていた時間も、歳と共に加速していくような感覚です。
愛を捧げる人がいなくなって何年経つだろうか。愛への嘱望も歳と共に加速していくが、愛への感動も冷めてしまう感覚を覚える。
ロイ・オービソンの歌声は、孤独を知ってしまった他には何もない人間が、
最後に発する優しさに包まれた声。
《A LOVE SO BEAUTIFUL》
♪遠い昔
夏の太陽が僕らを見下ろしていた
だが僕は心の中で
見なれた夕焼けを思い浮かべている
どこから見ても
素晴らしい愛
この素晴らしい愛を
僕らは自らの手で葬った
僕らは
理解するのにはあまりにも若すぎた
流されていくのが
愛のさだめだということを
それはあまりにも美しく
優しい愛だった
あまりにも美しい
君と僕の愛だった♪
また一週間がどうにか過ぎようとしている。大きな事故も、生命の危険もなく過ごせたのは喜ばしいことなのか。乾ききった心の隙間を埋めることもなく、着実に時は流れ歳を食っていく。
《CALIFORNIA BLUE》
♪一日中働いても
陽は照らない
どうにか切り抜けるための
暇つぶし
雨は一晩中降り続く
お前を見て久しい
カリフォルニア・ブルー
お前を想いつつ
生きて行くのさ
遠くに残してきた
様々な事を思い出しながら
思えば長いこと
あらゆる手を尽くしてきた
お前のもとに帰るために
カリフォルニア・ブルー
ある晴れた日に
俺はきっと戻る
何としてでも
でもいつかはわからない
カリフォルニア・ブルー
今もお前が恋しい
カリフォルニア・ブルー♪
【
イーグルス】の「ホテル・カリフォルニア」の歌詞にしても「CALIFORNIA BLUE」にしても、描かれるのはカリフォルニアの寂しい風景。
ロイの歌を聴いて、涙してしまう自分がここにいます。いつのまにかロイの歳に追いつきつつある自分。
(ロイ・オービソンは1988年12月6日ナッシュヴィル郊外の母親の自宅で胸の痛みを覚え、病院に運び込まれるが、同日深夜心臓発作のため永眠しました。享年52歳でした。)
このアルバムをチェックしてみる?
人気音楽blogランキングを見てみる?