先週は体調不良のため3日しか書けなかった。今日もあんまり良くなくて、今週もそんなに書けないかもしれない。
さて最近の私の密かなお楽しみは、60年代の名盤・珍盤をネットで見つけて購入する事。しかも月一枚と決めている。(たくさん買うと、怒られそうだから、バレるから)……誰に?
3か月前に購入したのが、この【
ラスカルズ】の『THE ULTIMATE RASCALS』です。
60年代のブルー・アイド・ソウルが聴きたくなったという理由からですが、とりあえずラスカルズしか思いつかなかった。
このアルバムはオリジナル盤ではなく、1986年にワーナーによって編集され発売されたもののようです。アナログレコーディングであった音源がデジタルリマスターされているようで、60年代の音源としてはそこそこ良いです。
ラスカルズは当初【
ヤング・ラスカルズ】と名乗っていて、3枚目のアルバム『GROOVIN’』の後ヤングが消えてラスカルズとなりました。
音は明瞭で楽器がステレオに分離よく気持ちが良いこと。ヴォーカルはセンターに位置して、トランペット、オルガンが左チャンネル、女性コーラス、ドラムスが右チャンネルとステレオの特性を活かしまくっています。(遊んでいると言っても良いかも)「Mustang Sally」とかね。アップビートの「Comon On Up」も気持ちが良いこと。オルガンがスリル満点、ギター弾きまくりです。「Love Is A Beautiful Thing」も同様に最高。
黒人のソウルほどヴォーカルに力量感はないのですが、コーラスワークにブリティッシュ・インベーションを感じ取れるものがあって、面白い。「It’s Wonderful」とかはサイケデリック感覚もありますね。1967年の作品という事もあり【
ビートルズ】の『サージェント・ペパー~』あたりの影響があるのかもしれない。残響処理とか。「Find Somebody」になるとソウルバンドの面影はなくなりほとんどサイケバンドですね。「Good Lovin’」あたりは純に近いR&Bなんですけどね。
「Lonely Too Long」はレゲエアーティストかと思えるほど、ソウル感覚があります。
「Groovin’」はNo.1ヒットにもなった有名な曲。小鳥がさえずる鳴き声とハーモニカが、あまりに
日曜の午後の憩いのひとときにピッタリで、まったりしてしまうのです。
↑サンダーバードの隊員かと思った。
概ね、正統派ブルー・アイド・ソウル時代が“ヤング・ラスカルズ”で、その後のロック色が強くなった時代が“ラスカルズ”で良さそうです。ちなみにラスカルズは結成が1966年で解散したのが1972年、ニューヨーク出身の4人組でした。
ヤング・ラスカルズ、ラスカルズどちらも楽しめるこの編集盤はなかなかの珍盤です。20曲入りです。
だからやめられない、ネット徘徊、珍盤探し。(笑)
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