本当のポップとは何だろう?と考えたときに、汚れがないとか透明とか余計な脚色が無いとか、そういう事なんじゃないかなどと思ったりします。
そしてそれはきっと、音楽の基本的な知識も技量もあって、音楽だけで楽しませる事が出来る。喜びや興奮というものは、先導されるものではなくて、自然と心の内側から沸いてきて高揚してくるものなのだと思う。
今年のサマーソニックで色んなバンドの音を聴いたけど、そのポップだなぁと感じたのは【フィーリング】だけだった。
ともかく、クラシカルなピアノの音色にもビックリしたし、コーラス・ハーモニーの熟練度にもビックリさせられました。メンバー全員がヴォーカルが出来るという強みが遺憾なく発揮されていたステージだった。
パワーポップなのかもしれないし、ギター・ポップなのかもしれないし、ソフト・ロックなのかもしれない。共通しているのはピュアなメロディ、表情豊かな旋律が伸び伸びと演奏される。聴いているオーディエンスはただ身体の力を抜いて、音楽に委ねるだけでよいのです。
《SEWN》
♪僕はかっこよく歩けないし、うまく喋れない
君と友達になるには、なにかフリをしないと
だから歌をくれたら、心を込めたつもりで歌うよ
言葉をくれたら、心を込めたつもりで語るよ
だって君は僕の心をヘッドロック状態に押さえ込み
血は止まり、頭がふにゃっとなって
おかげですっかりがんじがらめさ
ねえダニーボーイ、ばかなことしないで
いちかばちか、ルール破りしてごらんよ
ねえダニーボーイ、落ち込んでるね
なんだか死んだまま大人になったみたいだよ
いずれにせよ、憂鬱は流されていくかもしれない
雨の日を待っていればね
けれど、もしかしたらすべては
とっくに過去の話なのかもしれない♪
ヴォーカリストのダン・ギレスピー・セルズですが、写真で見たときは小柄で細い人なのかと思っていたのですが、実物は長身で体育会系のガッチリした体型だったのも意外でした。それから
バンド全体の雰囲気もずっとアダルトで若いバンドという印象はありませんでした。
フィーリングは爽やかさと熟練さとが同居した、大人のポップソングを演奏出来るバンドだった。
「SEWN」の他に「LOVE IT WHEN YOU CALL」「ROSE」という曲が特に好き。
「LOVE IT WHEN YOU CALL」はキャッチーで口ずさみたくなる曲ですね。サマソニでも最後に持ってきた曲でした。
「ROSE」のピアノのイントロにもグッときてしまいました。切ないメロディーには感動しました。
《ROSE》
♪ロゼ大好きだよ
特に今日はすごく好き
その優雅なところが大好き
大好きだよ
特に今日は、今の君のままで♪
このフレーズが私は大好き。
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