漫画家でコラムニストの【辛酸なめ子】さんが、“無人島に持っていきたいレコード”として取り上げていた、シャルロット・ゲンズブールのアルバムが気になったので、試聴してみたら良かったので購入しました。
何でも『5:55』は前作『魅少女・シャルロット』から20年ぶりのアルバムだとか。全曲英語で歌われている今作は、歌唱力も向上し大人の女としての成長が感じられる作品に仕上がっていました。
そしてバックを固めるミュージシャンが強力。フランスのエレクトロニック・バンドの【エール】が全面的に協力し、作詞面ではあの【パルプ】のジャーヴィス・コッカーや【ディヴァイン・コメディ】のニール・ハノンも参加していました。プロデューサーには【レディオ・ヘッド】でお馴染みのナイジェル・ゴドリッチがあたりました。
元々レディオ・ヘッドのファンだったシャルロットは2003年頃彼らのコンサート会場でエールとナイジェル・ゴドリッチと出会い、そこからこのアルバムのプロジェクトがスタートしたのだそうだ。ジャーヴィス・コッカーやニール・ハノンはシャルロットの父である【セルジュ・ゲンズブール】の大ファンでもあった。二人ともUKのロッカーでは伊達男だからねぇ、
父の魅力で引き寄せられた縁ですかね。
シャルロットのウイスパー・ボイスとエールのエレクトロニクスサウンドとの相性がバッチリです。ピアノも美しいです。浮遊感漂う音響空間に、シャルロットの可愛らしくも官能的なヴォイスが被さって夢心地になってしまいます。
英語の歌唱にも、フランス語風のニュアンスがあって不思議な感覚があります。
![](https://plaza.jp.rakuten-static.com/api/Proxy.php?a=http%3A%2F%2Fwww.geocities.co.jp%2FMusicStar-Percussion%2F3270%2Fimage%2FCHARLOTTE1.jpg&b=cac2d66a7ccbc19a3350df3e55c1b64d)
![](https://plaza.jp.rakuten-static.com/api/Proxy.php?a=http%3A%2F%2Fwww.geocities.co.jp%2FMusicStar-Percussion%2F3270%2Fimage%2F232.jpg&b=db384b0ef85fbcb51f8d2ef7160da856)
左シャルロット、右母親のジェーン・パーキン。似てます。。。。ね
父のセルジュ・ゲンズブールについては、私は詳しくはありません。【フランソワーズ・アルディ】のヒット曲「Comment te dire adieu」(さよならを教えて)や【フランス・ギャル】の「夢見るシャンソン人形」の作者であるとかそんな程度です。バイオグラフィーとか読んでみると、【ジュリエット・グレコ】も【シルヴィー・バルタン】も彼の曲を歌っているんですね。凄い人ですね。まさしくフランス音楽界の大巨匠ですね。
70年代にはレゲエのアルバムを出していたり、80年代には【デヴィッド・ボウイ】の「レッツ・ダンス」に触発された「Love On The Beat」というダンスチューンをリリースしたりしている。(ちなみにこの曲が入っているアルバム『Love On The Beat』はニューウェーヴぽくて凄く良い)
この人の音楽史も奥が深く、興味深くて追究しがいがありそうです。
シャルロットの母親【ジェーン・パーキン】についてはほとんど知りませんが、シャルロットのウイスパー・ヴォイスは母親譲りか?ベスト盤欲しい!!
いゃあ、参った参った。
また宿題が増えてしまいました。(笑)
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