バンド名はビックリ・ビックリ・ビックリではなくて【チック・チック・チック】。真意のほどは分からないけど、これ最高。買ってから1週間近くしかたっていないけど、毎日聴いております。
最近ディスコ・パンクっていうやつにも、少々食傷気味だったけど、これは一味も二味も違う。ファンクというやつにも、偽物や模倣に近いものが多くあるけど、これは
リズムがアフリカンアフリカンしていて、人間だけではなく象さんも麒麟さんもライオンさんもゴリラさんも踊れてしまうのではないかと思えるくらい、開放感に満ちていて部族ぽい乗りがある。
さらにサイケぽいところもあるので、飽きさせない。リズムは細やかで軽いのだけど、渋みがある。高度な演奏テクニックに裏付けされた、技巧的なファンク。何でこんなに気持ち良いのだろう。音は前にグイグイと出てくるのではなく、引き気味なのがかえって、オーディエンスを引きずり込ませようとする作用をおこさせているのではないだろうか。
カッティングするギターのリズムが特徴的。これが良いのだろうな。テクニカルなバンドには優等生的な感じがどうしてもあったりするのだけど、このバンドにはないですね。あくまでもアナーキーです。
エロチックで退廃的な曲もあったりして。。。。
《Must Be The Moon》
♪階段で彼女は僕にキスをした 玄関で彼女は僕にキスをした
玄関口で鍵を探る最中にも彼女は僕にキスをした
1回2回3回4回
でも本当は誰が数えていたのやら
ベッドでやって 床でもやって
でも翌朝の彼女の冷たい態度に驚いた
彼女は言う
その気にさせておいて、あんたがいびきを書いている間に
自分で終わらせなくちゃいけなかったじゃない♪
単調な反復のリズムもラップ調ならば、退屈になることもない。運命というやつも、出会いという奴も、様々な事象も“月が出ていたから”という理由にしてしまう痛快さ、面白さ。
うーむ、踊れるなぁこの音このリズム。腰が軽くなりそう。バンド名はビックリ・ビックリ・ビックリでもいいぞ。(笑)
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