《1989年12月13日、米国ペンシルバニア州ワイオミッシング生まれ。女性カントリー・シンガー/シンガーソング・ライター。2006年にシングル「Tim McGraw」とアルバム『Taylor Swift』でデヴュー。同アルバムがいきなり、全米カントリー・チャート1位を記録し、カントリー・シーンの新しい歌姫として注目を集める。08年発表の2nd『フィアレス』は総合チャートでも1位を獲得し、全米で大ブレイク。翌09年には同作で日本デヴューを飾り、可憐な容姿とマイルドな歌声で話題をさらった。2010年に第52回グラミー賞で4冠を達成。》~CDジャーナルより~
2nd『フィアレス』の出来が素晴らしかった、テイラー・スウィフト。ここ日本でも本格的にブレイクしたようで、サマーソニック’10の出演や単独公演も好評。来年2月にも来日公演があるようだし…。
人気者になったことで、楽曲に売れ線ぽいプロデュースがされていないか気になったところですが、その心配は不要だったようです。
全曲彼女の作詞作曲という徹底ぶりです。個人的な体験を元にした日記のような曲が多いようですが、テイラーの繊細で傷つきやすい心情を歌った曲が多く共感を呼ぶものが多いです。
カントリー味は後退し、楽曲も『フィアレス』ほどのスケール感はなく、やや単調で小粒になったような気もするけど、
味わい深い曲は多い。
「Mine」などは、ギターサウンドが耳に残るロックぽい曲で好き。「Sparks Fly」もメランコリックでテイラーの表現豊かなヴォーカルが聴き取れるし、満足度は高い。
「Back to December」のようなバラード系で、よりテイラーのハスキーヴォイスを堪能出来ます。アルバム中一番好きな曲かな。『フィアレス』にはこの手の曲が多かったような気がするけど、『SPEAK NOW』はやや少なめかな。
ロックンロール色が強くアップなビートの「The Story of Us」「Better than Revenge」なんかは、ロック好きとしてはとても楽しめるし、ライブでは欠かせない曲になるでしょうね。
「Enchanted」「Innocent」「Last Kiss」といった、しっとりと聴かせるような曲も挟まっていて、変化に富んでいます。
「Long Live」も名曲。じわじわと盛り上がっていくラスト(?)に相応しいスケールの大きな曲。
ボーナストラックとして、「Back to December」「The Story of Us」にはオリジナルトラックとは別にUS Versionが収録されていて、違いを見つけるのも楽しいです。「Back to December」はストリングスとギターのバランスが変えられているのだけど、こちらの方がクッキリとしたサウンドで好みかもしれない。テイラーの声もゆったりと伸び伸びと歌っているように聞こえます。「The Story of Us」はオリジナルトラックの方がバンドサウンドを強調しているような感じで乗りやすい。こちらはオリジナルの方が良いかな。
DISC2には、アコースティックバージョンもあって楽しめるし。
何だかんだ言っても、安定した作品に仕上がっていて、
充実期に入っているテイラー・スウィフトといった感じです。
購入時に付いていたポスターは自分の部屋の壁に貼りました。やっぱ可愛いなぁ、テイラーはそれが一番。(笑)
スピーク・ナウ-デラックス・エディション