カテゴリ:医学
大腿ヘルニアは、本来お腹の中にあるべき消化管などの臓器が、鼠径部に脱出している状態を指します。この病気は、特に高齢のやせた女性に多く発生する傾向があります。
主な症状は、鼠径部の膨らみです。この膨らみは、鼠径ヘルニア(内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニア)と比較してより足側がふくれることになります。また、腸管が影響を受けると腸閉塞の症状が出現することもあり、その場合は吐き気や嘔吐、腹部膨満や腹痛などの症状も併発することになります。 診断には、超音波検査やCTといった画像検査が有効です。これらの検査を元に、脱出している臓器、大腿静脈に対しての圧迫所見、鼠径靭帯との位置関係などを確認することが可能です。 治療は、大腿ヘルニアは嵌頓が起きやすいヘルニアであるため、基本的には診断が付き次第手術適応が推奨されます。手術では、臓器が脱出している穴を確認して、ヘルニアの内容物(消化管など)をもとの位置へと戻し、その後、ヘルニア内容物を覆っていたヘルニア嚢を切除します。これだけではヘルニアが再発することもあるため、脱出部位となっている穴を補強する手段が必要になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 24, 2024 09:17:36 PM
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