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カテゴリ:起業
最近よく目にする「クラウドサービス」あるいは「クラウドコンピューティング」。 私自身は3年ぐらい前からよく耳にしたり目にしたりしていたのだが、最近はいよいよ前面に出てきている気がする。 「前面に出る」と言っても、このクラウドサービス、言葉は新しいような気がするが、実際は「オンライン上のサービス」を指すのだから、実際はかなり昔からある。 例えばWebメールもそうだし、オンラインストレージ、あるいは動画共有サイトであるYouTubeだって、このクラウドサービスの一つだ。 だから、「クラウドサービス」とか「クラウドコンピューティング」なんて言葉を今更持ち出さなくても、多くの人が既にそのサービスを使っているわけだ。 でも、それならなぜ今更、こういう新しい言葉を使ってまで騒ぐのか、という気がしていた。「オンラインサービス」でいいじゃないか、ということだ。 でも、最近になって、ようやく「遅ればせながら」このクラウドサービスというものが目指す方向が、今までの「オンラインサービス」とは、やはりちょっと違うなあ、ということが理解出来てきた。 この言葉は1990年代に、Googleの創始者が初めて使ったらしい。普通インターネットを図に書くときに「雲」のように書く。 つまり、インターネット全体を「雲」に見立てて、「クラウド」と読んでいるわけだが、今までのオンラインサービスと、このクラウドサービスの目指す方向というのは、微妙に違う。 オンラインサービスは、基本的にアクセスする側、例えばPCとか携帯電話とか、そういった端末側で様々なソフトをインストールして、インターネット上のサービスを利用する、という形が主流だろう。 ところがこの「クラウドサービス」や「クラウドコンピューティング」というのは、そのソフトウェアそのもの、つまりアプリケーションなども含めて、今まで端末側に持っていたソフトも含めてインターネット上に置いておこう、という形になりつつある。 ワードやエクセル、はてはOSなどもこれに含まれるし、今まで「オンラインストレージ」で単にデータを保存していたものが、今度はサーバーそのものをオンライン上に置き、そのサーバーにアクセスすることで、サーバー上にあるデータだけではなくアプリケーションも、すべての端末で共有しよう、ということが出来る。 最近のオンラインサービスを見ると「同期」という言葉がよく出てくる。最初、「同期」ってなんだ?と思ったのだが、なんのことはない、データを共用したり自分自身のデータであっても、どこからアクセスして何時データを更新しても、使う人は最新のデータを見られる、というだけのことらしい。 例えば、家でこの無料家計簿サイトにアクセスして家計簿をつけた。次に買い物しながら携帯電話でまた家計簿をつけた。もしかするとご主人も、自分が使った分を同じアカウントにアップしたかもしれない。そういった場合にいつも「最新の」データが使える、ということで、これだって、すでに皆さんがやっていることだ。 クラウドサービスの利便性は、たぶん、こういった個人としてのデータの「同期」だけでなく、グループ間、あるいは会社内でのデータ共有と同期、そして、社内の各種サーバをもインターネット上に置ける、というところだろう、と思う。 これらはブロードバンドの発展なくしては考えられなかった(というより、考えられてはいても実用にはならなかった)だろうが、今はPCは光接続、携帯はWiMAXやLTEの4Gの世界になりつつあり、この高速通信の実現がこのクラウドサービスをより実用的なものにしている。 つまり、ただの「オンラインサービス」から、このインターネットアクセスのインフラが整備されたからこそ利用できる、ひとつ上のサービスが「クラウドサービス」と言えるのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.11 13:30:12
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