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カテゴリ:調停
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昇は弁護士Kと供に控え室にいた。 昇は自分の思いをすべてではないが、ある程度話すことができたことに満足していた。 もう胃の痛みはすっかり消えていた。 -今頃、妻が話しているのだろうな。 「昇さん、よかったと思いますよ。昇さんの思いは伝わったと思います」 「先生、妻も私に調停を申し立てていますが、どんな要求しているのわからないのです」 「そうですね。でも、次の話の時、はっきりするでしょう」 昇は無性にタバコが吸いたくなった。でも、そのことを弁護士Kには言えなかった。 待ち時間の間、昇と弁護士Kは今後の打ち合わせをした。 「一つでも成果を出して終わりたいですね」 「はい」 「今回は、お子さんと会えるように、なんとかその部分だけでも約束させましょう」 「お願いします」 1回の話し合いは通常30分程度と聞いていたが、もう1時間以上たっている。 -あの女、あることないこと調停員に話しまくっているな。嘘ばっかりの作り話を・・・。 再び昇が呼ばれた時は1時間20分経っていた。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.22 11:36:11
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