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さて、1月25日はスコットランド詩人、Robert Burns(1759-96)の生誕を祝う「バーンズ・サパー」の日でした。
テレビ、新聞、ラジオ。どのメディアでもバーンズ・サパーの話題でにぎわっていました。街のスーパーにもこの日を祝うのに欠かせない伝統料理「ハギス」のコーナーが特設されています。 私もハギスを買い求め、伝統のマッシュ・ポテトとマッシュしたカブ(swede)を 添えて、いただきました。 本当ならハギスにナイフを入れる前に、このスコットランドの伝統料理に心からの敬意を表してバーンズの『ハギスに捧ぐ(Address to a Haggis)』を浪々と歌わなくてはなりませんが、いまだにこれは練習中ということで、覚えてから、ね。 ハギス。 召し上がった方もおられるようですが、腸の皮に肉や臓物を詰め、スパイス、 オーツ麦を加えたもの。これをゆでて食べるんです。 オーツ麦もいろんな部位の肉も貧しいスコットランドの生活の中では 人々の命を支えたごちそうでした。 さて、その『ハギスに捧ぐ』。 スコットランド語の原文を一部ご紹介。 これは発音も含めてかなりむずかしいのですが、 「一度スコットランド語を聞いてみたい」という方に 下の“The Scots Independent Newspape”のウェッブ・サイトをご紹介。 このサイトではバーンズの主な詩の朗読を聴くことができます。 上から四つ目が“Address to a Haggis”です。 http://www.electricscotland.com/burns/index.html さてでも詩はたいへん難しい。 バーンズの素朴な思いとペーソスと、なによりそのジョークが 一杯詰まっているのですが…。 と。いうことで、久しぶりにmini pochi版の翻訳つきで一部をご紹介します。 お楽しみあれ。 (まずはスコットランド語の原詩から) Address to a Haggis. Fair fa’ your honest, sonsie face, Great chieftain o the puddin’-race! Aboon them a’ ye tak your place, Painch, tripe, or thairm: Weel are ye wordy of a grace As lang’s my arm. The groaning trencher there ye fill, Your hurdies like a distant hill, Your pin wad help to mend a mill In time o need, While thro your pores the dews distil Like amber bead. His knife see rustic Labour dight, An cut you up wi ready slight, Trenching your gushing entrails bright, Like onie ditch; And then, O what a glorious sight, Warm-reekin, rich! (そしてmini pochi訳です) 『ハギスに捧ぐ』 作:ロバート・バーンズ 訳:Mini Pochi 汝(なんじ)、誠実なり、たおやかなる面(おもて)持ちし プッディングのたぐいを極めし者、 それら星なる者達のさらに上に輝きし: 胃の腑(ふ)、臓の腑、腸の腑をもて 汝、華やかき、栄華に値いしこと かぎりなし 汝、煌(きら)めく器(うつわ)を満たし そのくちたる腑は、はるけき丘の如し その留め鉄(がね)は、水車(みずぐるま)をも癒す 求められし時(おり)に かくしえぬ面(おもて)に、その息の戸を流れ出る 琥珀色のビーズにまごう、そなたの精髄 太刀(たち)うつ刃(やいば)も難(かた)しなり ついにはその巧(たくみ)の技(わざ)もちて汝をふたつ 切り込みは、沙羅なるほとばしりの泉(いずみ)となり 輝ける水面(みなも)の如(ごと)し そして、ああ、この世のものとも思えぬ眺(なが)め そなた、あたたかき、妙(たえ)なる吐息(といき)をあげる (翻訳に関する権利は本ウェッブ日記の作者にあります) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
バーンズ・サパー!そういう意味だったんですね。ありがとうございます。<br>というのは偶然、昨日(1月25日)、「KLで隠居生活を送っているスコットランド人の友達とバーンズ・サパー・ナイトに行ってきた」とマレーシアのKLに遊びに行っている、主人の義父(イングランド人)&義母(日本人)から電話がありました。<br>でも、そのとき私は”???”状態でなんかのパーティーぐらいにしか思ってたのです。ああ、なんだかスッキリ。<br>また、遊びにきます。よろしくお願いします。
(2004年01月26日 20時46分07秒)
mini pochiくん、ハギスの写真見たよ。想像以上に、大きくてグロテスクなもので、びっくりしました(笑)。私、アバディーンにいたとき、これ食べてないよね、たぶん?でも、アツアツのやつは美味しそうです。<br><br>これから、1週間ぐらい、毎日ハギス食べてそうですね(*^^*)がんばって~。<br>
(2004年01月27日 13時04分24秒)
ハギス賛歌ですね。<br>美味しさへの驚嘆(感嘆)が伝わってくる気がします。<br><br>お気遣いありがとうございます。<br>なんというか、低空飛行の期間というのが体のリズムにあるのかも知れないと思いつつ。本当はそれを如何に最小限にとどめるか、努めるべきなんですよね(^^;)<br><br>スコットランドのお茶会は、ドイツとちょっと違っていそうな感じがします。今度、雰囲気や食べ物、調度などについてもお伺いしたく存じます。
(2004年01月27日 20時49分53秒)
「ハギスに捧げる詩」こちらの訳を使いたいのですが、記事の日付がだいぶ前なので…。非営利の音声劇(Web公開)に使わせていただいてもよろしいでしょうか…?^^
(2017年06月30日 06時17分36秒)
日本スコットランド協会でも明日、これをやります。ハギスも食べます。私は好きです。ダンスや歌や、スコットランドに関するクラブ活動の発表もやります。
(2018年02月11日 17時01分50秒)
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