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私は、小説が書けない

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参議院選挙の投開票日がもうすぐ(厳密に言えば、7月11日ねっ!)ってことで、我が兵庫県の候補者達も、ラストスパートに余念がありません。そのうちの一人・・・まあ、ここでは匿名性を配慮し、イニシャルトーク(しかも、頭文字一つだけっ!)で参ります。とりあえず、I候補と呼びましょう。その方が、本日。うちの地域にやって来てました。ってか、来てたらしい。ってのも、私は朝から夕方まで外出していたので、そのことはお母さんから聞きました。そして、母の話を聞けば聞くほど。私の居ぬ間に、ちょいとすごいことになってるのが判明。

事のいきさつは次のとおり・・・

うちの母様は、ほぼ毎日。近所の整骨院に通っています。市場の中にある整骨院です。今日もお母さんは、そこに行くため市場に足を踏み入れたところ、偶然に。I候補とスタッフが一軒一軒のお店や市場を行き交う人達に挨拶をしてるのに遭遇。母は以前、私が「この人知ってる」と、I候補のポスターを指差してたことを覚えてたらしく、親近感を感じたのでしょうかね?何の躊躇もなく彼のところへ進みより、握手を求めました。I候補は勿論、快く手を握ってくれました。すると、お母さん。こう言い放ったそうです。「うちの娘、あなたのお友達やで!」

ちょ~っと、待った!タイム、タイム、タイム~!

確かに、私は以前。「この人知ってる」と母に言いました。というのも、実はI候補。私の知ってる人の知り合いなの。そして、かなり前に一度だけ異業種交流会で会ったことがあります。その時は少しお話しさせて頂き名刺交換もしました。だから、ほんと。「知ってる」ってだけの範囲で。一度も、「友達」なんて言ったことないのにぃ~。お母さん、どう聞き間違いしてくれたん!?(苦笑)

とにかく、うちの母に「娘の友達!」宣言をされたI候補は、「えっ、そうですか?娘さんってどなたですか?」と聞いたみたい。そりゃ、そう返すしかないよなぁ~。その問いに対し、母は「通訳のabimeg!知ってるでしょ?」と。すると、I候補。「ああ!abimegさん!はい、知ってます!」と答えた・・・って、お母さんはそう言ってます。ほんまかいなぁ?一度だけ、しかもちょっとだけしか話したことないのに?本当に覚えてたら、奇跡に近い記憶力やけどぉ。「そんなん社交辞令に決まってるやん!覚えてるワケないやん!」と、一応。母に言いましたが。

何はともあれ、「頑張ってやっ!」とI候補の背中を叩いた母は、もらったチラシを手に、いつもの整骨院のドアを開きました。そして、入口で靴を脱ぐや否や、そのチラシに写るI候補の写真を高々に掲げ、「皆さ~ん!この人の顔覚えといて!I候補って言うねん!この人に投票してや~!うちの娘の友達やねん!」と呼びかけたそうです。

だ~か~ら~!友達じゃないってば。もう、頼むわぁ~(苦笑)。

「恥ずかしいわ~。もう、なんでそんな大げさなこと言ったん?」と困っている私はそっちのけで、母はとても得意気。「あの時、整骨院には、スタッフの先生が2人いたでしょ?治療を受けていた人が4人もいたし。みんな、私の突然の大声と迫力に圧倒されたみたいで、『はい、その人に入れます』って返事してたわ。これだけでも、6票は入ったで~!」だってさ(苦笑)。

そして、母いわく、「I候補はまだ若いのに、ものすごくしっかりとした目をしてる。誠実さが表れている。そういう人が一人でも政治の世界にいてもいいんじゃない?」

そっか・・・そこもポイントだったのね。

「それに、なんかねぇ。あんたのお父さんの若い頃に、雰囲気がとても似てるのよぉ~!」

なんや、結局。そこかい!(笑)と、爆笑している私に向かい、急に真剣な顔となったお母さんは、次のように続けました。

「知り合いも友達も一緒。一度会って話したことがあるんなら、もう赤の他人じゃないやん。その人がものすごく頑張ってる姿を見たら、損得勘定抜きで自分に何ができるか?わずかなことしかできなくても、それをするのが、思いやりと思うねん。」

そうか、そうか!お母さん、深いです!深すぎます。最初から、「知ってるだけ」ってことは分かっていたのね!にもかかわらず、あえて聞き間違えたフリをし、「娘の友達!」と言うことで、母は母なりの「自分にできること」をしたのでしょう。

I候補、あなたはあなたの知らないところで、とんでもないほど強力な応援団長をつけましたよっ!お母さんは、きっと。明日になれば、近所中にも宣伝しまくると思うし(笑)。

選挙活動、最後まで思いっきり頑張ってください!






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最終更新日  2010年07月06日 22時55分50秒
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