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→中西伊之助の紹介。 1887年、京都府久世郡槙島村(現・宇治市槙島)に生まれる。 長編小説『 土に芽ぐむもの』(改造社・1922年)をはじめ、植民地支配、農村問題、裁判制度 などを扱った作品を数多く発表。1958年神奈川県藤沢市で死去。 本書は、宇治を舞台にした農民文学の傑作です。 表紙の絵は、柳瀬正夢(1900~1945)の「老農夫」(1937年)です。柳瀬は洋画家、装丁画家、漫画家であり、未来派美術協会に参加。ま前衛美術集団マヴォ(MAVO)を結成。1932年、治安維持法で検挙、拷問をうけた。戦争協力を拒み、油絵に専念していたが、1945年新宿駅西口の空襲でなくなった。裏表紙の絵は、秦テルヲ(1887年~1945年)の『京洛追想画譜』(1939年頃)の 「巨椋池」「宇治茶園の図」をもちいた。放浪生活をおくり、貧窮の中で製作を続けた秦。虐げられた人びと、娼婦などを生々しく捉えたデカダンの代表的存在。京都画壇で活動した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
中西伊之助研究会の水谷です。同書の「後記」を書いた者です。文学は門外漢の私が書くのは気が引けました。
しかし、伊之助の本をみなさんに読んでいただきたいとの一念で出版に取組みました。 ほんとうに傑作といえる小説です。中学生でも読めるように、農業で使う用語などにはすべてルビをうちました。 おもしろいし、また、落涙できる小説です。 (2007年09月24日 19時01分24秒) |
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