カテゴリ:世の中の話題から
昨日アカデミー外国映画賞を受賞した『おくりびと』、私は飛行機の中で見ました。
自分の席の前にある小さい画面でしたが、確かに前半にはクスッと笑わせ、後半には涙が止まらなくなって(この年になると涙もろくなる?)ハンカチで涙を何度も拭いていたので、周りの人にはきっと不思議に思われたのだろうと思いますが。(笑) いろいろなメディアやいろいろな方がこの映画の素晴らしさを語っていますが、個人的に一番印象に残っているのは 「セリフのない、チェロの音楽だけが流れるシーンの静謐さ」 でした。 かなりの長回しでのこの形式でのシーンが多く見られるのですが、これによって、その中身を観ている個々人が自分の心の中で反芻する時間を与え、それが味わいをより深くさせた、という、印象の熟成をもたらしているのです。 本木さん自身がチェロを練習し、実際のシーンでも弾いているらしいのですが、チェロという楽器の持つ音の奥深さと暖かさが、明らかにこの作品に違いと普遍性と奥行きを与えていることは間違いない、と。 (音楽を担当した)久石譲さんのマジック、世界の心をも揺さぶった瞬間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/02/24 08:29:57 AM
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