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カテゴリ:Liga Espanola
いよいよ今週末はバルセロナ対レアル・マドリーのクラシコ。
でも、リーガを放送する局に加入していないぼくは、 世紀のクラシコを見る事ができない。 同僚が貸してくれることにはなっているものの、 おそらく借りるのは火曜日の予定。 その頃には当然結果も知っているし、チャンピオンズリーグも見ないといけない。 来週もまた忙しい夜が続きそうな・・ それにしても、今回のクラシコ。 いまいち盛り上がりに欠けている気がする。 いつもなら1~2週間前から選手同士の舌戦が始まって徐々に盛り上がって、 当日に興奮がピークに達するのに、 今回はそんな雰囲気がほとんど見られない。 気がつけば「えっ、今週クラシコ!?」なんて思った人もいるんじゃないか。 でもよく考えると盛り上がりに欠けるのは、当然と言えば当然だ。 何しろ、両クラブとも“クラシコ”に目が向いていないのだから。 ホームのバルセロナは現在首位。 2シーズン連続の優勝を目前に控えようとしている。 マドリーに対する歴史的・政治的弾圧の反抗のシンボルとして、 レアルに勝利を収めることが究極の快楽に等しいバルセロナ。 ところが昨シーズンは優勝し、今年も現在のところレアルよりも順位は上。 そうなると、もちろん勝利が快楽なのは間違いないが、 勝てるか勝てないか分からない相手に勝利するより、 勝って当然の相手に勝利するのでは、興奮レベルも違ってくる。 さらにバルセロナが“クラシコ”に目を向けていない理由が、 チャンピオンズリーグ。 ベスト8に残ったバルセロナは火曜日に準々決勝を戦い、 来週の水曜日に第2戦が組まれている。 この地獄のような3連戦ではあるが、 昨シーズン優勝したリーグと、約10年以上優勝してないチャンピオンズリーグ。 選手や監督は公にあまり口にはしなくても、 優先順位はチャンピオンズリーグにあるだろうと思う。 これでリーグでの成績が悪ければ違ってくるけど、 現在の状況を考えると、視線は“クラシコ”の先にある。 一方のレアル。 国内カップ戦は敗退し、チャンピオンズリーグもアーセナルに負けた。 残るタイトルはリーグだけとなると、 クラシコでバルセロナに勝ってポイント差を縮めて望みを繋ぎたいところ。 チーム一丸となってバルセロナに挑まなければならないはずなのだが、 レアルの視線はバルセロナの視線よりもさらに先、 来シーズンに向いてしまってる。 監督は誰になるのか、 新しくチームに加わるのは誰か、 チームを去るのは誰か、などなど。 そんな噂が続くとチームや選手のモチベーションは下がるし、 今シーズンに対する諦めムードも出るようになる。 ゴールを決めたセルヒオ・ラモスがチームメイトから祝福されず、 「まるで相手がゴールを決めたような雰囲気だった」 とのコメントを出したり、 エルゲラに至っては 「監督とはうまくいっていない。 僕にとっては別の監督が来てくれたほうがいい。」 「最悪のときを迎えている。 幸せでないのなら、ベストなのは去ること。 バルセロナからオファーがあれば、もちろん断る理由はない。」 と話している。 ここ数シーズンのチーム状況を示すように、 バルセロナは更に上を目指すために、 レアルは自身のことで精一杯で、 伝統の“クラシコ”に視線がいっていない。 だからこそ舌戦もなければ場外戦もない、 盛り上がりに欠けるクラシコ・プレビューになってしまった。 それでもクラシコはクラシコ。 試合が始まれば興奮して盛り上がりも見せることだろう。 ぼくはそんなクラシコを、 結果を知って半減した興奮とも共に火曜日以降に見ることになる。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.04.01 13:55:01
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