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テーマ:サッカーあれこれ(19788)
カテゴリ:Liga Espanola
8月7日に横浜FMと対戦するために日本にやってくるバルセロナ。
昨年12月のクラブ・ワールドカップ以来の来日であり、親善試合とはいえ新加入のアンリを含めエトーやロナウジーニョもメンバーに含まれており(メッシは外されたが)、どんなプレーを披露してくれるのか今から楽しみではあった。 多くの海外クラブがシーズン前のこの時期にアジアを含むツアーを行うのは、何と言っても知名度のアップと金が目的である。そうでなければ、わざわざシーズン前の大切な時期に十何時間も飛行機に乗ってアジアまで来るはずがない。クラブの知名度を上げることでグッズ販売による収入アップを狙う、自らのスタジアムまで今度は足を運んでもらい収入アップを狙う。つまりこのようなプロジェクトはまず間違いなくクラブ主導で動いており、選手がそこに口を挟むことは出来なかった。なぜなら選手はクラブに雇用されており、クラブのプロジェクトに口を挟むことは、そのままクラブ批判に繋がるからだ。 だが数シーズン前から続くアジアを含むツアーの流行はピークを過ぎ、今シーズンは我がユナイテッドが7月中旬に来日しただけで、あとは今回のバルセロナと2クラブのみである。契約を巡ってキャンセルになったバレンシアや、新潟地震の影響でこれまたキャンセルしたカターニャの例こそあるものの、ツアーを行わなずヨーロッパ近辺で合宿を張るクラブが増えてきたのが現状である。 それもそのはずで、シーズン前のこの時期は長いシーズンを戦い抜くための体力を蓄える、そして新戦力を含めた選手間の連携や組織の徹底を図る大切な時期なのである。その時期にクラブのために貴重な時間を削ってまでツアーを行うことで、シーズン中のコンディションが整わず思った結果を残せなかったクラブがほとんどであり、シーズンで結果を残すというクラブとしての大前提が崩壊してしまいかねない事態に陥ったのである。 実際これまでは不満を覚えつつ、クラブの発展のためにということで我慢してきた選手だが、ついに公にツアー批判とも取れる発言をしたのがザンブロッタである。 「ホームでしっかりとシーズン開始に備えた方が良かったと思う。 遠い場所だし、楽な遠征にはならないだろう。 十分に疲れを取る時間があることを願っている」 これが選手の本音だろう。あるいはまだ優しい表現なのかもしれない。特に昨シーズンは自分達のミス・不手際でタイトルを逃したバルセロナのザンブロッタとしては、タイトル奪回のために十分な時間を準備に費やしたかったのかもしれない。ましてや大きなタイトルがかかっているわけでもない。ツアーに出ることで自分達が得られるメリットが見た目に分りにくいこともあるだろう。今シーズンは参加するからせめて来シーズン以降は選手の目線で考えてくれよ、というクラブへのプレッシャーを与えているコメントである。 プロだからこのまま我慢し続けて良い顔をしてプレーすればいいのか、それともシーズンをメインとして考えて言うべきことはハッキリと言ったほうがいいのか、第3者としては賛否両論あるだろう。だが、これから彼らの試合を見るのを楽しみにしているファンだっているのだ。少なくとも来日前にこのような発言は聞きたくなかったし、仮に来日して魅了するプレーを披露したところで、「でも来るのイヤだったんだろ?」という思いが頭をよぎるのは間違いない。 全力でプレーする必要はない。フル出場する必要もない。ただそれらを分った上で楽しみにしているファンが存在する。それだけは分っていてほしい。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.03 23:21:36
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