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テーマ:サッカーあれこれ(19851)
カテゴリ:Serie A
デルピエロの調子がすこぶる良い。
全ての試合を見たわけではないが、ことチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦2試合においては、全盛時を髣髴とさせる技術、ひらめき、動きを全世界にまざまざと見せ付けた。特にカシージャスの逆を突くFKを決めたサンチャゴ・ベルナベウでの試合では、途中交代で下がるデルピエロに対して、レアルのファンさえもがスタンディング・オベージョンで見送るという珍しい光景も見受けられた。 本拠地トリノで行われたレアル戦においても、開始5分にカウンターからアマウリとのワンツーから抜け出した絶妙なシュートは、位置こそゴール正面だったものの“デルピエロ・ゾーン”を思い起こさせるものだった。これによって主導権を握ったユベントスはアマウリのゴールもあって勝利を収め、5試合勝利から見放されていたことからラニエリ監督の解任騒動まで浮上していた周囲の雑音を完全に封じることに成功した。 昨シーズンまでならユベントスのFWといえばトレゼゲとデルピエロだった。だがトレゼゲが怪我で戦線離脱中(復帰予定は2月)の今、トレゼゲのポジションには完全にアマウリが収まっている。控えにはヤクインタもいる状況で、たとえトレゼゲといえでもそう簡単にはポジションを奪回することは極めて困難なのではないだろうか。それほど現在のデルピエロ(とアマウリ)は好調である。 ただそうなるとジョビンコの立場がどうしても気になってくる。 北京オリンピックにはイタリア代表のエースとして出場し、いずれはA代表の中心になるであろうジョビンコだが、やはりデルピエロやアマウリ、トレゼゲなどと比べるとどうしても見劣りする。昨シーズンはエンポリにローンで移籍し今シーズン開幕前にクラブに戻ってきたのだが契約問題も遅々として進まず、一時期はアーセナルが本気でジョビンコの獲得を狙っていたという噂もあった。結局契約問題も解決しクラブに残留を決めたのだが、デルピエロがこれだけの活躍を見せているとなれば、当然出場機会は限られ身の振り方も改めて考えざるを得ない状況になることだろう。 ジョビンコの代理人は当然ながら移籍の噂について否定し、ユベントス残留を強調している。タイプ的にデルピエロと似ているだけに、間近にお手本がいるユベントスの環境は残留の理由としては全うなものである一方で、彼が活躍する以上はジョビンコの出番がほぼないに等しく、プレーを渇望する若さが移籍の引き金となる可能性もある。現に昨シーズンはユベントスを離れてプレーしている。 ここは1つ、イタリアを離れてイングランドへ旅立ってみてはどうだろう。 同世代のロッシもユナイテッド、ビジャレアルを経て大きく成長したし、若いうちから外に出た経験はいつか何かに役立つ日がきっとくるはずだ。 FWの駒不足に悩んでいるクラブが1つロンドンにあるのだが、いかがだろうか。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.10 00:38:45
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