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テーマ:サッカーあれこれ(19844)
カテゴリ:Premier League
思ったよりも大きくメディアに取り上げられた、我がユナイテッドのスポンサー騒動。
その理由として、当のスポンサーがAIGであったことがまず挙げられる。 これが仮に他の企業であれば、ここまで大きく取り上げられることはなかっただろう。そもそもスポンサーの交代は日常茶飯事とはいかないまでも、契約が終了すれば必ず訪れることである。リバプールにおけるカールスバーグなどのように例外こそあるものの、半永久的にスポンサーであり続けることの方が稀である。 ただ今回はAIGがスポンサーだったこともあって、世界中を揺るがす金融危機と結び付けることで、「不況の波がここまで押し寄せている」と、いかにも大事件のように扱われてしまったわけだ。確かにAIGは現在の金融危機の発端となったサブプライム問題の影響による被害が最初に表面化したわけで、不況の象徴でもある企業と言えなくもない。しかしこれもユナイテッドからすれば危機が表面化した段階で何らかの対策が協議されているはずであるし、契約は来シーズン一杯ということで、それが1年前倒しされたと考えればクラブにそれほどの影響はないのではないだろうか。現にすでに中東やインド方面の企業とスポンサーに関する話し合いが行われているようであり、その額はAIGのそれを大きく上回るとも言われている。契約当初こそ予期できなかった事態でこそあるものの、急な撤退ではなく、危機が表面化した段階であらかじめ予想はついただけに被害は決して大きくはならないであろう。 もしAIGが地方のマイナークラブのスポンサーで、契約途中でそれを降りることを決めたら、ここまでの扱いになっていただろうか。答えはNOだろう。 ユナイテッドはチャンピオンズリーグを制覇し、クラブ・ワールドカップで来日も果たし、Cロナウドという多くの意味でメディアには絶好のターゲットとなる選手もいる。ただでさえ世界の注目を集め、1試合1勝敗がメディアやファンの視線を釘付けにしている。もちろん他のビッグクラブもユナイテッド同様の注目を集めてはいるものの、直近の結果を残しているクラブはユナイテッドであり、注目度はわずかながら他よりも集めやすい。極論すれば、現在世界一の称号を持つのはユナイテッドであり、そのスポンサーが金融危機の象徴となった企業であった。そしてそのスポンサーが経営再建のため、来シーズンまでとなっている契約を延長しない、もしかしたら契約見直しの可能性さえあるというのが今回の出来事である。 AIGに限らず、そしてユナイテッドに限らず、スポンサー交代というのはどこのクラブにも起こりうる。そして現状を鑑みれば、遅かれ早かれスポンサーの撤退は深刻な問題としてサッカー界にも影響を与えてくるだろう。ただし今回はクラブ、スポンサーともにノーマルな状態ではなかったことが、さも大問題であるかのように取り上げられてしまった要因である。 ほな、また。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.26 00:36:58
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