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カテゴリ:南アフリカ旅行記
私は滞在初日の宿をピエールの勧めに従い、サントンのインターコンチネンタルにしてもらっていた。 ここで私が目にしたのは、非常に近代的な街並みであった。 高層ビルに整備された綺麗な道路。 アフリカにいることを感じさせない光景は、私を驚かせるには十分だった。 軽い食事をしてから2時間ほど体を休め、私は散歩に出た。 散歩といっても外をぶらぶらとしたわけではなく、このインターコンチネンタルホテルから続くショッピングモールを見て回った。 このショッピングモールは非常に広大な敷地面積を有しており、全てを見て回るには優に丸1日必要であろう。 やがて私はネルソンマンデラスクェアと名づけられたショッピングモール内の広場に辿り着いた。 ここでもやはり、目に映る限りの人種構成比が全くアフリカを感じさせない。 白人の割合が非常に多く、インド人やユダヤ人、時折私と同じ黄色人種を見かけるが、最もこの国に多いはずの黒人やカラードの人々は決してそれほど多くはない。 ネルソン・マンデラ元大統領の巨大な像を見つつ行きかう人々を眺め、やがて私はショッピングセンター内の散歩を続けた。 ショッピングセンター内はいくつかの区画で分けられているようだったが、初めて訪れた私にとっては軽い迷路のようでもあった。 歩いているうちに日本でも割と馴染み深い、ルイ・ヴィトンやダンヒル、デュポンやグッチといったテナントを見つけた。 ブランド品にはさして興味がない私は、どちらかというとあちこちで売られている電気製品とこの国が世界的に有名な理由のひとつである宝石を見て回った。 電気製品については総じてかなり値段が高く、日本やアメリカ、中国での価格を見慣れていた私にとってはこの値段では正直購買意欲が湧かないレベルである。 テレビやパソコンなどは単純に日本の倍の値段で売られていた。 この国では今、日本製品より韓国製品が総じてよく売れているという話であった。 また中国製品も非常に豊富に入ってきており、そちらの方がかなり安くはあるもののそれでもやはり高価という印象が残った。 この国の給与所得の平均は非常に低いはずであり、とてもこの値段では庶民は手が出ないだろうという物が溢れている。 何より、私がこの時立っていた場所は余りにもこのときまで私が抱いていた私の中にあるアフリカとかけ離れていた。 散策を続けて、さらに意外に思ったのは宝石類についても同様に高価すぎるということだった。 宝飾品は日本で買って持ち込んだ方がむしろ儲かるのではないかと思えるような値段であった。 私は2時間ほどをかけて一通りショッピングモール内を見てから少々道に迷いつつもホテルに戻り、夜のミーティングへと向かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.07.11 20:17:36
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