カテゴリ:自らの成長のために
「素直であること」には二つの方向性があるように思います。
一つは、「他人の言葉に耳を傾けそれを受け入れること」であり、 もう一つは、「自分自身の心の叫びとは裏腹に、世間体や常識などによる障害を乗り越えて自分の心の叫びを聞き、それに従おうとすること」ではないかと思います。 一つ目の「他人の言葉に耳を傾ける素直さ」の例を挙げると、 例えば、失業し、転職した場合に直面する状況が分かりやすいでしょう。 中年層になってからの転職をすると、「一回りも若い上司」から理不尽を強いられることは当然ですが、年功序列の世界に長く居てある程度の地位やプライドを持ったままこの状態に出くわすわけですから、そのストレスたるや大変です。 かく言う私も経験済みだからこそ書けるのですが、これを乗り切るためには、ある方の言葉が大変役立ちました。 それは、「水を満たしたコップに、もう一杯の水を注ぐためには、今ある水を全て捨てさえすればいい」ということでした。 この言葉も完全に鵜呑みにする必要はないと私は思っています。 今までの経験や立場やプライドといったものを全て捨てるのではなく、一度棚の上に置いてリセットするという意味で捉えるべきだろうと。 現実的には、棚の上に置いたところで、いったんは「全てを手放す」わけですからストレスを避けては通れません。 しかし、新しい環境をそのまま受け入れることのできる「空の手」を得たわけです。 これの方が遥かに早く新しい環境に根を下ろすことができるはずですね。 結果として新しい環境が「今立っている場所」となったときに、「棚上げしていたこと」を取り出して見ると、ほとんどすべてが、取っておく必要が無かったことに気が付くものです。 「棚上げ」という助走路をつけることで「素直に受け入れる」ことができ、新しい環境に根を下ろすことができれば、それもひとつの考え方ではないでしょうか。 二つ目の、「自分の気持ちに素直になる」ということの例としては、 例えば、誰もがあるように、「やりたいけど・・・があるのでできない」というものです。 確かにできないといえばできないわけですが、「どうすればできるのか」を考えて見ることで、「これさえできれば、できるぞ」という段階にまでステップアップし、さらに、「やってみたらできた」となったとしましょう。 現実を現実として素直に受け入れて、その現実の上に立ってどうすれば自分の心の求めるものを実現できるか考えて見て、とにかくひとつやってみる。 その結果、「できた」となれば、自分の心に素直に従ったことのご褒美ということですよね。 私は、そんな二つの側面で「素直であること」が大切だと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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