古書窟揚羽堂 ～ 古本屋残酷物語

昨夜、早めに帰宅し、風呂上りに焼酎リポD割りを飲んでボーっとしていたところ、
妻が血相変えて向こうから走ってきた。

「これ見て」と鼻息を荒くしながら差し出したのは一枚の紙。

飲むだけで豊胸効果がある、という魅惑のドリンクの通販広告だった。

まったく女性ってヤツはいくつになっても･･･と同時に、一体いくらするんだ、と目を通すと･･･

利用者の体験談のところに見覚えの女性の写真・・・

妻の昔の職場の先輩で私も何度も会った事のある女性、Iさんだった！

使用前と使用後の2種類の上半身の写真が載っていた。
使用前では少しコンプレックスを隠し切れず憂鬱そうな表情、
使用後は克服してバストアップに成功し、満面の笑みのソレである。

10分くらい「ウワハハハ」と「凄いな」しか言葉が出なかった。

妻曰く「Iさんからこんな感じの取っ払いのバイトをしたとは以前聞いたけど、初めて見た」

との事。


このIさんという女性もかなりの女傑で、頼もしい逸話がたくさんある人だ。
（書ける範囲でいうと、付き合っていた彼氏が失踪したとか、父親を縁側から庭に蹴り落としたとか、働かないとか、弟の性行為の現場を覗いたとか、自分用アダルトビデオをたくさん持っているとか、帰宅途中に我慢が出来ず川原で野糞をしたとか、、、、）

妻はこうしめた。「こういうの買うのやめようっと」