[70年代以降のジャパニーズ・ロック＆ポップス]の記事一覧 | 『穴沢ジョージのアナザー・ホームページ』

核兵器禁止条約批准しない国

　“平和の琉歌” by ネーネーズ 1997　核兵器禁止条約の第１回締約国会議に、唯一の被爆国日本がオブザーバーとしてすら参加しなかったことを、参加各国の代表たちが大変残念がっていた様子が報道された。NATOの主要国でさえ、オブザーバー参加したというのに。　そりゃそうだ。本来ならリーダーシップをとって世界の世論を核兵器廃絶に導いて行く立場にいるはずなのに、条約を批准しなかったどころか、米国の核の傘の下にいるゆえ、この国の政府は例によって「核保有国と非保有国の橋渡しをする」などと繰り返す。　何度も言うようだけど、これはどう考えても矛盾した言い訳にしか聞こえない。つまり、核保有国と非保有国の間に入って「まあ、まあ、まあ。仲良くしましょうよ」ってやりたいわけですか。そんな悠長なことやってる場合じゃ無いでしょ。現に今戦争やってるロシアだっていつ核使うかわかりゃしない。下手すりゃ、地球が終わってしまうぞ。　圧倒的多数の非保有国が集まって、少数派の保有国に一刻も早い核兵器の廃絶を訴えて行くのが筋というものだろう。　核兵器に限らず、武器を持つことによって平和が保たれるというのは詭弁でしょ。持たないから保たれるんですよ。　米国のように、銃を所持することで身を守れると言っているのと同じこと。持ったら使う奴が出てくるんですよ。いくら決まり作っても乱射事件は無くなりませんよ。　だから、悪いことは言わないから、防衛費増額なんてよして、米国から余っている戦闘機なんて買わなくていいから、今すぐに核兵器禁止条約を批准して、唯一の被爆国として堂々と核廃絶を訴えてゆきましょうよ。　２月24日にロシアがウクライナに侵攻して、すでに４ヶ月が過ぎてしまった。なのに、戦火は止むどころか長期戦を覚悟しなくてはならないという。　でも、どう考えても、死んで行く兵士や一般市民は一部の軍国主義者の犠牲になっているのではないか。特に昨日まで普通に暮らしていた人たちがミサイルや爆弾に当たって死ぬなんて、絶対にあってはならないことだと、改めて感じている人が多いと信じたい。　６月23日、沖縄は慰霊の日を迎え、平和の礎の前でインタビューを受けた人の中には、ウクライナの様子があの悲惨な沖縄戦と重なって見ていられないと語る体験者もいた。　慰霊の日はちょっと過ぎてしまいましたが、この歌をみんなでじっくり聴きましょうね。桑田君は僕らの弟に認定したいですね。　　　“平和の琉歌” by ネーネーズ 1997　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　さてみなさん、このようなハガキが届いていますか。あ、もちろん高齢者の方だけですが。　　これをもらったということは、そろそろ危ないから自動車の運転は控えたほうがいいですよということでしょうか。確かに視力も聴力もだんだん衰えてゆくのだから、仕方のないことでしょうかね。　講習をしていただけるのはいいんだけど、費用 (手数料だってさ) が高いと思うのは私だけでしょうか。　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　６月25日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。１. Sunglasses (スキーター・デイビス) ２. Man of War (The Jacksons) ３. 平和の琉歌 (ネーネーズ) ４. 煙が目にしみる (Jo Stafford) ５. All Alone Am I (ブレンダ・リー) ６. Hang on Sloopy (マッコイズ) ７. LaLa Means I Love You ８. Who’s Loving You (以上、Jackson 5) 9. Moonlight Serenade (カーリー・サイモン) 10. 思い出のサングラス (Tracy Ullman)　リクエスト曲は、５.酋長Kobaさん。６.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。　上記以外は穴沢選曲。１.＆10.は「夏の歌」からチョイス。10.は１.のカヴァー。２.＆３.は慰霊の日(6/23)に一番近い日だったので、反戦の祈りを込めて。なお、３.と８.&９.はこの日がマイケル・ジャクソンの命日(2009.6.25没,享年50)で。４.は「今月の歌」。９.はこの日がカーリー・サイモンの誕生日(1945.6.25生,76歳)で。　以上、ありがとうございました。

Panta (パンタ) 72歳

　“マーラーズ・パーラー” by Panta 1976　僕と同じ学年のパンタが72歳になった。　頭脳警察を大学時代に、文字通り目の当たりにしたのが昨日のことのように思い出される。　それは’72年(だったよね?)の秋、学園祭の夜で、比較的大きくない階段教室だったか。あるいは教壇のある大きめの普通の教室だったか。いずれにせよ、最前列で友人数人と見上げるようにして二人のステージを堪能した。　渋谷のジャンジャンの前を通るたびに頭脳警察の名前は目にしていたし、一部の学生の間ではその名は十分知られていたけれど、ちゃんとライブを見たのはこの時が初めてだった。　第一印象は、生ギターとボンゴで歌うスタイルが「ティラノザウルス・レックスがロックをやっているぞ」って、多分その頃誰も思いつく者はいなかったであろう感慨であった。　そしてもう一つ、想像とは全く違うパンタの声に驚いた。シャウトしても割れない、ソフトなのに枯れているような不思議な魅力があった。　『銃をとれ』や『ふざけるんじゃねえよ』は文句なくカッコよかったなぁ。後から振り返ってみると、頭脳警察はパンク (Punk) の先取りだった。　その後頭脳警察が解散して、それぞれソロ活動をするようになり、パンタは幾多の変遷を経て今日に至るわけだが (随分端折ってしまった)、彼のやることは一々納得がゆくので、その辺はたまたま同世代を生きてきた者ならわかって然るべきかと。　改めて『マーラーズ・パーラー』聴いてみた。あの頃は若かったのか。もう若くなかったのか。どっちだろう。　　“マーラーズ・パーラー” by Panta 1976　イントロと間奏のハーモニカはあのウィーピング・ハープ・セノオこと、妹尾隆一郎でっせ。　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　リビングの時計が何度も止まってしまうので、寝室のやつと取り替えたら、どちらも元気に動いています。やはり柱時計は生活に欠かせません。実はもう一つ二階にあるのですが。　　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　２月５日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。１. 悲しき北風 (カスケーズ) ２. 北風 (Chick Lewis) ３. 恋のダイヤモンドリング (ゲイリー・ルイスとプレイボーイズ) ４. Let It Be Me (ポプ・ディラン) ５. マーラーズ・パーラー (Panta) ６. Speak to the Sky (リック・スプリングフィールド) ７. 悲しき少年兵 (ジョニー・ディアフィールド) ８. プリンセス・プリンセス (ジョニー・ティロットソン) 9. I Apoligise (ヘレン・シャピロ)　リクエスト曲は、６.ウィンカー・ダッソーネさん。７.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。　上記以外は穴沢選曲。１.＆２.は今年もついに冬らしく寒い日が続いたので。３.＆４.はアル・クーパーの誕生日(1944.2.5生,78歳)で。３.は作曲に４.はバックの演奏に、それぞれ関わっていました。５.はこの日がパンタの誕生日(1950.2.5生,72歳)で。８.は７.同様本国ではヒットぜず、日本でヒットした曲。９.はこのところあまり体調が良くなくて、お聞き苦しい点が多々あったと思うので、ヘレン・シャピロの『ごめんなさい』を最後に聴いていただきました。　以上です。では、次回もよろしく。