カテゴリ:ジェフリー・ディーヴァー
【送料無料】COLD MOON,THE(A) The Cold Moon by Jeffery Deaver (邦題:ウォッチメイカー ジェフリー・ディーヴァー) 寒い12月、ハドソン川で殺人が行われた形跡(死体未発見)と シダー通りで車によるひき逃げ事件が起こります。 どちらの現場にも時計と不可解な詩が置かれていて、同一犯人の可能性。 犯人は「ウォッチメイカー」と名乗ります。 調べていくと、犯人は時計を10個購入しているため、 あと8件の殺人が起きる可能性があります。そこで、 リンカーン・ライムとそのチームが犯人捜しに乗り出します。 犯人は細心の注意を払うプロの殺し屋、ガーナード・ダンカンと 常時女性を襲うことばかり考えている、ヴィンセント・レイノルズの二人組。 着々と犯行を実施していく二人組に、リンカーン・ライムは・・・。 ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズです。 やたらに分厚く、ペーパーバックで630ページもあります。 しかし、「動物農場」や「アラバマ物語」と比べると、 かなり読みやすい英語です。 400ページあたりで、一気に犯人逮捕となります。 500ページで今までの謎が解けて、犯人も分かり一件落着。 あと130ページもどうするの? と思っていたら、ここから大どんでん返しが!!! 二転三転とはこのこと!いやー、やってくれますね! さすがディーヴァー、読者をだます天才です。 シリーズを重ねて、マンネリを打破する人物が登場。 今回の一番の目玉、キャスリン・ダンスです。 カルフォルニアの尋問捜査官、人間嘘発見器です。 kinesics「キニーシクス」=動作学を駆使して、 証言者が嘘をついているかどうかを瞬時に見分ける捜査官。 証人は嘘をつくので、全く信用してないリンカーン・ライム。 しかし、今回はキャスリン・ダンスの実力を認め、 事件に係わる人間の尋問を任せるという、 新たな切り口を加えたことにより、物語の幅が広がっています。 リンカーン・ライムとキャスリン・ダンスの共同捜査。 もちろんアメリア・サックス、メル・クーパーなどいつもの面々も 登場して追う者と追われる者をスリリングに描いています。 「コフィン・ダンサー」にはもちろん及びませんが、 かなり面白い作品だったと思えます。 スカっとは終わらないラストに、少々不満が残るのが難点でしょうか。 ウォッチメイカー 上 文春文庫 / Jeffery Deaver ジェフリーディーバー 【文庫】 ウォッチメイカー 下 文春文庫 / Jeffery Deaver ジェフリーディーバー 【文庫】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月15日 11時39分59秒
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