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2012年06月16日
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カテゴリ:日本語本

集英社文庫白夜行/東野圭吾

白夜行 東野圭吾
1973年、大坂の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、
結局事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂、
暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。
二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。
そして十九年・・・。(集英社文庫、裏表紙から転載)


映画にも、ドラマにもなった東野圭吾さんの代表作と言ってもよい小説。
文庫ですが854ページもある大作です。
文庫本は、長編になるとすぐに上、下巻に分けて販売されますが、
これは1冊にまとまっていて良かったです。それにしても、ぶ厚くて重い・・・。

「白夜行」は昔連載で読んでいましたが、あまり覚えていません。
ちょうど読む時間が出来たので、改めて読んでみました。

通勤電車の中で読み、風呂に入りながら読み、暇を見つけては読み、
必死で読んで、四日間でなんとか読み終わりました。ふー・・・。
長い話ですが、読みやすさも手伝い、一気に読んでしまう迫力があります。

いやー、すごい作品でした。二人の直接の関係は全く無し。
そして、ほとんど、まったくと言って良いほど二人の心情が描かれないので、
客観的事実からのみ判断するしかない出来事の数々。
唯一、描かれる二人の心情は「白夜の中にいる」というような表現。

十九年という長い年月に、関わり合った人々の出会いと別れ。
刑事の執念。次第に明らかになる恐ろしい事実。心をゆさぶられます。

一気に物語を読むと、桐原亮司は常に暗がりの中に居て、
雪穂は華やかな世界に居るように見えます。

桐原亮司はどうしてあそこまで尽くすことが出来たのか、
完璧な美女である雪穂の心の闇はどこまで深かったのか、
想像するしかありません。

長い話ですが、この倍位でも良いので、他の人々のその後が知りたかったです。
そして、この結末の後もどうなったのか?・・・。とても知りたいですね。

「読者一万人が選んだ東野圭吾作品人気ランキング」
で2位になっていましたが、私としては1位の「容疑者Xの献身」
よりこの「白夜行」の方が上だと思います。
ランキングは→http://www.bunshun.co.jp/galileo/rank/index.html





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最終更新日  2017年12月17日 09時17分52秒
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