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2012年12月13日
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カテゴリ:小説すばる2012年
小説すばる 2012年12月号

壺中の回廊 最終回 松井今朝子

昭和五年(1930年)の帝都東京。歌舞伎の殿堂・木挽座を経営する
亀鶴興行に「今行っている興行の千秋楽までに百万円を用意しなければ、
掌中の珠を砕く」という脅迫状じみた手紙が届いた。契約を結んでいる
大切な俳優の命を奪う、との意味に受け取った亀鶴興行は築地署の
笹岡警部に相談を持ちかける。木挽座は幸い無事に千秋楽を迎えたが、
次の興行である「仮名手本忠臣蔵」が上演中に巴屋こと神崎蘭五郎が、
なんと毒殺されてしまう。

(小説すばるより転載、一部改訂)

歌舞伎を舞台にした大作・壺中の回廊(こちゅうのかいろう)最終回でした。

前回で犯人が判明し、その後思いもよらない展開になって
今回はドキドキしながら読みました。
犯人も意外でしたが、今回の結末もまったく意外なものになりました。

何人も人が死んでいるので、丸く収まったというのは語弊がありますが、
最後は誰もが納得のいくものだったのではないでしょうか。

松井今朝子さんにとって歌舞伎はご専門だけあって、
昭和の初めの歌舞伎の世界を全く見事に描写してありました。
その上で、時代を踏まえた見事なミステリーに仕上げてあって、
さすが、としか言いようのない出来栄えでした。

松井今朝子さんは『家、家にあらず』を途中で放り投げてしまって、
最後まで読めないのを悔やんでいたので、今回の大作を最後まで
読めたのは非常に嬉しかったですね。


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最終更新日  2021年01月27日 08時30分52秒
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