カテゴリ:小説すばる2016年
小説すばる 2016年1月号
最悪の将軍 第七回 朝井まかて 民の心とは、何と御しがたいものか。 綱吉は激しい挫折感を味わいながら、厳有院の廟前に立つ。 (小説すばるより転載) 「将軍御成の道筋に犬猫が出てきても構いなし」 と触れを出すと、いつの間にか「生類あわれみの令」 となり、町人が投獄されることになる。 市中では「犬公方」などと言われる始末(苦笑)。 自分の思惑とは別な方向に行ってしまう政治。 無力感に苛まれる綱吉に、頭の痛い出来事が・・・。 忠臣蔵の事件です。 武士が死に急ぐのを嫌がって、 なるだけ死なないようにしてきた綱吉。 犬猫だけでなく、人々にも命を大切にするように してきたのに、江戸城内で切りつけた浅野内匠頭。 これは綱吉からすれば許せなかったでしょうね。 しかし、浅野内匠頭を切腹にして、 吉良上野介を構いなし、にしたために、 浅野家の家来が報復に出てしまう・・・。 幕府としても困ったでしょうね。 庶民には人気になってしまっているし。 結局、最終的に吉良家も改易という羽目になりトホホでしたね。 綱吉側から見た忠臣蔵、面白かったです。 それにしても吉良と浅野の間には何があったのでしょうね? 切りつけるほどですから、よっぽどのことなんでしょうねえ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月11日 19時24分48秒
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