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2016年01月11日
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カテゴリ:小説すばる2016年
小説すばる 2016年1月号

最悪の将軍 第七回 朝井まかて

民の心とは、何と御しがたいものか。
綱吉は激しい挫折感を味わいながら、厳有院の廟前に立つ。

(小説すばるより転載)

「将軍御成の道筋に犬猫が出てきても構いなし」
と触れを出すと、いつの間にか「生類あわれみの令」
となり、町人が投獄されることになる。
市中では「犬公方」などと言われる始末(苦笑)。

自分の思惑とは別な方向に行ってしまう政治。
無力感に苛まれる綱吉に、頭の痛い出来事が・・・。

忠臣蔵の事件です。

武士が死に急ぐのを嫌がって、
なるだけ死なないようにしてきた綱吉。
犬猫だけでなく、人々にも命を大切にするように
してきたのに、江戸城内で切りつけた浅野内匠頭。
これは綱吉からすれば許せなかったでしょうね。

しかし、浅野内匠頭を切腹にして、
吉良上野介を構いなし、にしたために、
浅野家の家来が報復に出てしまう・・・。
幕府としても困ったでしょうね。
庶民には人気になってしまっているし。

結局、最終的に吉良家も改易という羽目になりトホホでしたね。

綱吉側から見た忠臣蔵、面白かったです。

それにしても吉良と浅野の間には何があったのでしょうね?
切りつけるほどですから、よっぽどのことなんでしょうねえ・・・。

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最終更新日  2016年01月11日 19時24分48秒
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