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2016年05月09日
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カテゴリ:小説すばる2016年
小説すばる 2016年5月号

腐れ梅 第三回 澤田瞳子

もしかしたらその巫女は、わたしを救う神となるやもしれぬ・・・。
どうにか立身出世の糸口を掴もうと、
綾児のもとへ出向いた文時だったが・・・。

(小説すばるより転載)

似非巫女の綾児(あやこ)の元に来たのは、
なんと菅原道真の孫・文時。

中務省に所属し、詔勅や宣命を起草する内気である
菅原文時だが、閑職と言ってもよい身分。

従兄弟の菅原在躬(ありつね)は出世しているので、
よけいに自分の身分がふがいない。

綾児を出世に使いたい文時は、綾児に会いに行くが、
余りの品のなさにがっかり・・・。

しかし、ものは考えよう。
出世のためならこの際何でも利用しようとする文時。

菅原文時なる人物は全く知らなかったので、
ググってみたら、かなりな知識階級の人なんですね。

最終的には従三位まで官位をもらっていることを考えると、
貴族階級でも相当上の方の人ですね。

貧しい、最下層の似非巫女と、菅原道真の孫・文時。
本来なら交わることのない二人でしょうが、
これも運命か?

おもしろくなってきましたね。

前回の感想は→【第二回

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最終更新日  2016年05月09日 20時27分12秒
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