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2016年12月06日
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カテゴリ:小説すばる2016年
小説すばる 2016年12月号

向日葵の夢 阿刀田高
(怪しくて妖しくて・十二人の私の物語第二回)

西荻窪のアンティークショップで偶然見かけた向日葵の腕時計。
その時計は、以前見たことのあるもので・・・。

(小説すばるより転載)

阿刀田さんの不思議話の連作。
第一回の前回の話はイマイチピンとこないものでした。
今回はもう少し分かりやすかった(^^;)

昔住んでいた井草八幡のアパートの近くに
善福寺川があり、そこは「私」のウォーキングコースだった。
その川べりで出会った十二、三歳の少女がつけていた
向日葵の腕時計。
それが西荻窪のアンティークショップで売られていた。
それを持っていた少女を思い出しながら、
そのアンティークショップの話を聞くと・・・。

結末はちょっと怖いです。
直接的でなく、間接的な怖さ。
この物語の示唆する方向が怖いです。
読み終わった後、背筋が寒くなりましたね・・・。

いかにも短篇の名手らしい話でした。







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最終更新日  2016年12月06日 23時12分45秒
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