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2020年04月28日
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カテゴリ:日本語本
微笑む人 貫井徳郎

事件はすべてのはじまりにすぎなかった。
エリート銀行員はなぜ妻子を殺したか。

内容(「BOOK」データベースより)

この作品はこの間、
松坂桃李さん主演でテレビドラマになっていて、
面白そうなので見てみようかと思ったのですが、
貫井徳郎さん原作と知り、
ドラマを見ないで(必死で我慢した)、
原作の方を読みました。

これ、ミステリーと言えばミステリーですけど、
犯人は最初からわかっているし、
動機も最初から示されている。

なので、フーダニットやホワイダニットは無し。

じゃあ、何か?っというと、
主人公のエリート銀行員の仁藤俊実の
過去を描く小説なんですよね。

そして、驚愕の結末。

普通、驚愕の結末というと、
意外な犯人や、意外な動機が書かれるのですが、
この作品では、最後に何も書かれないのが驚愕(^^;)

結末らしい結末も無く、
ハッキリとした解答も無く、
混沌として終わります。

貫井徳郎さんらしいです、とっても。

サイコパスの物語、とも言えますが、
「普通」の感覚って何?
という答えの出ない物語でもあります。

そして、一番重要なのは、
他人の事は、絶対にわからない、
ということでしょうね。

そりゃそうだ。

貫井徳郎さんらしく、ちょいと長いですが、
グイグイ読ませる筆力はサスガ。

どの作品もそうですけど、
これも読み終わった後に、
とっても考えさせられるものでした。

あと、テレビドラマは見ていないのですけど、
松坂桃李さんは主人公のイメージピッタリですね。





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最終更新日  2020年04月28日 22時19分38秒
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