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2009年01月28日
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露 です。

私の愛犬はアジゾン病という難病です。
この病気は正式には副腎皮質機能低下症と言い、ショックやストレスから自身の身を守る副腎皮質ホルモンが出なくなる病気です。

で、今入院中。

もう、何度も入退院を繰り返しています。

今回は本当に助からないかもしれないと言う状況に急速に落ち込んでしまいました。
私自身が獣医師であるのにどうしてそんな状況にまでやってしまったのか?
考えるだに強く落ち込みます。
この病気は仮面の病とも言われ進行に気がつきにくいのが特徴です。決まった症状も無い。
この病気と戦う多くの飼い主さんは、自らを責めて欲しくないと思います。
私の専門は牛なので犬では無いとは言え、それ相当に知識を持つ私にもこの病気は手強い。

もしかしたら、今日は退院できるかもしれないと昨日入院先の病院に問い合わせた時思った。
状況は側致死的であった入院直後より遙かに良いという事だった。
けれど、実はそうではなかった。
血液検査の所見が悪すぎた。
まだ、お返しできる状況に無いですと告げられたとき、あまりにガッカリしてしまった。
今日は本当にガッカリすることがあまりに多い日だった。

友達が再入院した。知らなかった。
これも、激しくショックだった。
伝えてくれた親友も動揺していたので前向きに慰めようとしてはいたけど心は泳いでいた。
私は彼女が好きだからだ。この人も親友だから。あんなに元気になったのに、なんで?
世を呪うとはこういう事なのかなと思った。あのこに何かあったら神も仏もいるもんか!
すごく落ち込んでいた。
けれど、夕方「退院できた」と、再入院を伝えてくれた親友がメールをよこす。
本当にホッとした。

後は私の愛犬。
私は入院先の病院に電話をするのが実はイヤで仕方が無い。
命に関わる病態で入院させた限り、いつでも仕方が無い事を覚悟しなくてはならないからだ。
もしかしたら、退院できるかもしれないと淡い期待を持てば持つほどそれが適わなかった時の凄まじいダメージとすごく暗い未来を思い描くことになるからだ。
でも、電話口で告げられた愛犬の所見は私の目には限りなく・・・・

生き物は、人も全て如何に見た目同じ様であったとしても全く同じでない。
その「生き物」個体は、絶対無二に唯一なものでどれにも変わることができない。

私の少ない寿命であっても、もし残っているなら3~4年削ってウチの犬にあげたい。
やっと少し彼女を幸福にできたかな、と言うところで彼女を死なせたくない。
フカフカなすごい幸福の中で看取るなら看取りたい。

自分の立場や資格は時として本当に恨めしい。





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最終更新日  2009年01月28日 20時42分38秒
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