カテゴリ:何とも言えない話
露 です。
私の愛犬ラビは、2月13日の未明に天に召されました。 享年9歳2ヶ月。動物病院に入院中でした。 せめて家で看取ってあげたかった。あの子は寂しがりやなのでさぞかし帰りたかっただろう。 少し前に好物の鶏のレバーとササミを焼いたものを持って見舞いに行ったときは 食欲こそあまり無いものの、すごく衰弱していたわけでなかった。 亡くなる前の日の電話でも、先生からはあまり悲観的な事は聞かされていなかった。 つまり、突然と言っていい死だった。 ラビを相方が迎えに行き、私が仕事から帰ってきてから庭に埋葬した。 お墓には椿の木を植えた。前の犬、ルビの遺骨も一緒に埋葬した。 いつかは土に戻してあげたいと思いつつ、今まで時が過ぎてしまっていた。 お世話になった動物病院の先生にお礼状を書いた。 ラビを譲ってくれたブリーダーさんにもご報告とお詫び、そしてお礼をメールで送った。 仕事が終わりその日の晩は泣きに泣いて過ごした。 ラビのブリーダーさんは今は静岡県にいらっしゃるのだが、メールを見て、 私達を心配してわざわざ電話を下さった。優しい慰めの電話。そして、 「うちの娘を今まで大切に愛してくれてありがとう」 ともったいない様なお言葉を頂いた。本当に慰められた。 次の日の朝は前夜あまりに泣きすぎて目が潰れた出目金の様に腫れてしまった。 流石に接客業なのでこれは不味いと思い、 一生懸命アイスノンで冷やしたが引き切らなくてかなり酷い顔で仕事にでた。 仕事先の酪農家の奥さんの1人、プライベートな友達の1人でもある彼女は、私の顔を見るなり 「どうしたの?」 と、聞いてきてくれた。 まあ、感情的にならなければこの人になら話しても良いだろうと思って ラビの死を告げると、「そうなんだ・・・」と言って 「露 先生達には大切な家族だものね。」 と、慰めてくれた。 彼らは、現在犬を一頭飼っているのだけれど、飼う前、子供がどうしても犬が欲しいと言っていた頃、ウチにラビと遊びに家族で何回か来てくれた事がある。 「いい子だったモンね」と言ってくれた。 その日の夕方。 彼女はラビと一番仲の良かった小学校3年生の息子さんとわざわざラビのお墓に花を手向けに来てくれた。 「ラビちゃんにお花をあげたいの。」 風の強い日だったので、花束は飛んでしまうかもしれないと言う事で、 花束の中から一本をとり、男の子はお墓に供えてくれた。静かに手を合わす彼。 本当になんというか、気持ちがとても嬉しくて言葉にならなかった。 今はまだ、悲しくて仕方がないのは本音だ。 けれど、あの子は色々な人に愛されていたのだなと思い、それが嬉しい。 そして、私達を気遣ってくれる様々な人たちの心を感じてそれが本当に嬉しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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