カテゴリ:何とも言えない話
露 です。
お久しぶりです。 約一年ぶりで、講師という仕事を引き受けました。 去年は、乳価を上げてもらうための社会的画策・及び行動に燃えていたため、 余程親しい人からの依頼以外は講習会の大小問わず丁重にこの仕事はお断りしていました。 1つ受けて他を受けないのも問題になることがあるし、何よりこの仕事は事前の準備に とんでも無く時間を要するものだからです。 私は、似たような事で依頼されても絶対全く同じ内容を二度と講習会で話しません。 それをモットーとしています。 何度も同じ農家が聞いてもまた違ったものが得られる事を目標とします。 だいたい、ネタは大量にあり、しゃべる時間は限られるのが講習会なので、全く同じ内容を話す必要性が無いからです。 聞き手のジャンルやニーズに合わせて自在に代えてこそ面白いというものです。 一方的にただ話すのでなく聞き手が参加してくれる講習会が私の好きなやり方なのです。 今回の聞き手は農家の奥さん。 私が、俄然燃える相手です。 話をして楽しく、また、良かったといつも思わせてくれるのは農家の奥さん達に対してです。 奥さん達は、聞き手としてはとても素晴らしい。それはとても素直に人の話を聞くからです。 彼女らに説明が必要なことは技術の解釈で、解釈を間違うとかなりおかしな技術として伝わるので本当はかみ砕くように説明してあげる必要があります。根本の理論からです。 でも、彼女たちは理解しようとする姿勢があるので話がいがあるものです。 しかし、今回の講習会はちょっと時間が短すぎた。 依頼された時間は1時間。 内容は、育成管理。そして、お客のジャンルは多様。 酪農家、繁殖和牛農家、肥育農家。←牛の全てじゃん! 今までに無く、私としてはとても難しい依頼になった。 後、30分私にくれたらもっと良い内容を話せたんだけど。 しかし、ニーズに合わせるのも仕事なので、本当に今回は苦しんで内容を作った。 ・・・何となく全てに合わせる微妙な内容を。 他にも盛りだくさんなイベントを用意している企画の中での講習会。 時間がすごく押してしまっていた。 会場を借りるときに、必ず「時間」は拘束要因になる。 そして!私を最も苦しめたのは、会場に時計が無かったこと。 実は、時計をちらちら見ながら時間配分をするのは私の常套手段なんです。 これは、通常の仕事においてもです。私ほど時計の好きな人間はあまりいないでしょう。 時計を見て、時刻を確認しつつ仕事をするのが私のやり方なのです。 ですが、腕時計は付けません。 通常の仕事においては邪魔になるからです。と、言うか時計が保たないからです。 心を静めて15秒~20秒。このくらいの時間だと感覚的に1秒が解りこの1秒の感覚は 私の場合かなり正確なものです。と、言うのも心拍数を数えたり呼吸数を数えたりという 仕事を正確に行う為に時計を持ち使っていた時に身にしみたものだからです。 目をつぶって15秒位を数えるのであるなら、ほぼ、1秒の現実的ブレも出ません。ぴったり。 完全に職人の芸当です。時計はデジタルではいけない。アナログでなくては。 しかし、講習会等の場合、私自身も心を高揚させないと話ができない為、時間の感覚に自信が持てなくなります。ですから、時計が欲しくなるわけです。 私は、閉会の時間を睨んでいて、時間が押している事を心底心配していました。 もう、スライドだけ流してやるしかないかなという時間だったからです。閉会まで! でも、聞き上手な農家の奥さん達の真剣な目がそうさせてくれなかった。 確かに、そんな講習会なんて、資料だけ見ればもういいやで講師なんて要らないからね。 それでも、本来ならもっと会場の人を見ながら補足していくことのかなりの部分をかっ飛ばして講習をやりました。 ・・・これに関してはすごく後悔が残っています。 時間が気になるのに時計が見れない。携帯電話に時計はあるけど携帯は電源を抜いている。集中できないからだ。これが、大きなストレスになって、途中からちょっと朦朧としてきてしまいました。私は必死でどこを一番際だたせ、みんなに持って帰ってもらうかを話す口と違う頭で考えていたからです。 説明を省くか?それとも、どこかで短縮させるか?質問を受けてあげたいからその時間をどうやって作るか? 結果、私の話は時間通りに終わっても、目標時間はオーバー! この会の事務局には本当に申し訳なく思います。 しかし、やっぱり、会場に無い事を想定して時計を持っていくべきでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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