古来の種を日本人の次世代へ!
種苗法が成立しました。
イチゴの「とちおとめ」とか、高級ブドウの「シャインマスカット」などの日本の美味しいブランド野菜などが、海外で無断で栽培され、日本に逆輸入されてる現状を危惧してのことだとか。
種。
何気なく見過ごされていた種ですが、世界ではこの種が企業の営利手段にされつつあるとのことです。
以前、アメリカの遺伝子操作をした大豆やとうもろこしは、開発した企業の除草剤を掛けても枯れることなく、生育するものです。
雑草の影響がないため、収量が格段にあがると言うことで、日本にも輸入の圧力がかかったことがありました。
日本では、身体への影響がはっきりしておらず、かなり神経質に対応していたことを思い出します。
豆腐や味噌のラベルにも、遺伝子大豆を使用していないと表示されたりもしてました。
この遺伝子操作をした種子は、採種して使えるようです。
本来は、企業から購入しなければならないのですが、無断で採種して栽培する農家が沢山いました。
企業は、抜き打ちに圃場を調査してDNAを調べます。
当然、自社の製品の無断使用なので、その農家を訴えます。
それも、破格の金額の請求です。
農家は、賠償金を払えず農地や家までも失うのです。
インドでは、もっと深刻です。
DNA操作をした綿花の種ですが、無断で採取して翌年栽培していました。
やはり、企業から訴えられ高額な請求がなされます。
しかし、インドの綿農家は至極零細ですからそれに耐えきれず自殺者が多発したのです。
これらは、以前に報道されたもので氷山の一角でしよう。
企業の種が、農家を支配しつつあるのが現実です。
日本には、京野菜・加賀野菜などの古くからその種を採種して、現在まで栽培されている野菜等が、全国には沢山あります。
この日本古来からの種は、日本人のものです。企業や他国から制約を受けることなく、栽培できます。
我が会津にもこの古来から伝わっている種がいく種かあります。
この種を交配することなく、守っていくことは前述の企業による種子支配からの防衛のためにも重要であることは確かです。
しかし、無意味な拡散やそれに伴う交配種の氾濫はいただけません。
私は、今現在4種の会津古来の種を持っています。
少量栽培とし、手に負える範囲で採取を繰り返しながら、大事な種の保存と次代への継承を心がけています。
昔、余蒔きゆうりの種を分けたことにより、無軌道な広域拡散と、交配による味や形の変化をもたらしてしまってます。
己が古来から伝承したでもなく、
自分の名声や営利のために、偶然に手に入れた大事な種子を、手段として利用させては行けないのです。
今後ますます種の価値が見直されて来ます。
頑なに、ささやかに、守っていきましょう^ - ^
松本零士のおくさまより!