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2005年03月03日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
統計データというのはなんとなく信じてしまうものなんですが、実はたくさん落とし穴があります。

今日の落とし穴は、設問です。

問題文に問題があることが結構あるんですね。

では、実例を挙げましょう。


「ある程度は許容範囲ではあるが、最近のテレビにおける性的な描写はその範囲を超えている」

はい、か、いいえで答える質問でした。

では、どこに問題があるのでしょうか?

いくつか問題があると思うのですが、私が気づいた一番大きな問題は、「答えが2択ではあるが、同じ答えを選択しても、内容はまったくの別物になってしまう」ということです。


例えば、「いいえ」を選んだとします。

Aさんは、「いや、表現の自由は守るべきである。だから、現在のテレビは問題ない、よって、『いいえ』だ」ということです。
おそらく、多くの人は同じ理由で「いいえ」を選ぶ事でしょう。

しかし、Bさんは違った見解を持っています。

「性的な描写に許容範囲などありえない。すべての性的な描写はカットすべき。最近が行き過ぎなのではなく、昔から問題はあった。よって『いいえ』だ」

つまり、「はい」を選んだ人よりも、Bさんのほうが厳しい態度であるわけです。それが、この設問だとわかりません。

この設問はPolitical Compassだったかなんだかそんな感じの設問だったんですが、設問に答えながら「この調査はアカンな」と思いました。コレをつかって学術的な研究をしている人もいるようなんですが、設問に問題があるのをそのまま使っているのでは、たいしたTheoryはでてこないでしょうね。

ではどのようにな設問ならば適当なのかと考えますと

「テレビ番組の性的描写は好ましくない。はい、か、いいえ」

でしょうか。

これならば、別に昔とどうこうとかではなく、単純に調査対象の性的描写にかんする考えを知る事が出来るでしょう。

基本的に、こういった調査の設問は単純なほうがいいようです。


ま、ポイントは、設問によっては、結果が大きな間違いを含むことがあるということです。ですから、なにか統計データを見たとしても、その数字が必ずしも物事を正しく説明してるとは限りません。








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最終更新日  2005年03月03日 20時06分04秒
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