そういうわけで、お約束どおり、
「金の長髪」の理由を書きます。
「髪型」に「理由」もなにもあるのか
とお思いかも知れませんが、
この場合、あります。
なぜなら
金髪は、僕の趣味ではなかった。
「金髪の先生」のアイデアは
会議で決まったことだった。
とはいえ、
僕はイヤイヤ金髪にしたわけではないですよ。
金髪時代は
それを楽しんでいたから、
後悔はしていません。
「金髪先生」のアイデアは
客寄せパンダ的なもので、
つまり
「授業が楽しく、分かりやすい塾」、
「成績が上がる塾」
というのは、塾としては実は当たり前のことだし、
実は話題になりにくいと思う。
しかし、
「金髪の先生がいる塾」ってのは
誰かに話したくなりません?
もう、それだけの理由で
あるとき床屋に行って
普通にカットしてもらっているときに
意外と「金」にするのが安いのを知って
勢いでやっちゃった。
これが真相です。
もっとも、いざ色を抜いてみたら
自分が想像していたよりも「金」になっちゃって、
あわてて塾長に電話しました。
「明日、これで出勤しても大丈夫ですか?」って。
伸ばし始めたのは僕の思いつきです。
実は僕は、それ以前に色をいじくったことはありませんでした。
ただ、
「黒」のまま伸ばしたことはあった。
大学時代、ヘビメタ系のサークルに入っていて
周囲がことごとく長髪だったのもあって
僕も肩くらいの長さの長髪時代を過ごした。
大学2年のときに切って
以来、伸ばそうと思ったこともなかった。
けれども、「金髪」にして程なく
女装することがほぼ確定してしまって、
だったらいっそ伸ばして、
カツラなしでもイケるようにしてしまえと思って、
まずは1年近く、伸ばしてみた。
結局
3年半以上、髪を切らなかった。
昨年の5月にばっさり切ったときには
後ろ髪は腰に届くくらいの長さになっていた。
金髪時代は、色々と面白いこともありました。
スキー場では外国人に間違われ、
男性にナンパされかけて、
街中、どこに行っても視線を感じ、
自分の全く知らないところで話題になっていて、
こりゃあ軽はずみな行動はできないもんだと
慎重に過ごした。
昨年5月にばっさりいって、
以来、黒の短髪、
ごくごくフツーのサラリーマン風で過ごしているのですが
切った理由も大したことない。
なんか、
「切った方がいい」という声があるようだと塾長に教えられ、
「だったら、切りましょうか」
「そうだね」…。
それで、切った。
「金」にするときに
「本当にいいんですか?」とさんざん確認した同じ床屋さんが、
今度は
「本当に切っていいんですか?」
と、さんざん確認した。
ところが最近になって
「金の方がよかった!」という声が再燃している。
特に小学生は
切った直後から
「また金にしろ」、「また伸ばせ」と、言う。
昨日も書きましたが
僕はもう伸ばすことはないでしょう。
あの長さになるには、また4年近くかかる。
そしたら僕は、もう40歳手前だ。
そういう
「客寄せパンダ」的な役割は
若い先生たちに譲ります。
金髪に戻せというその理由を知りたくて
生徒たちに聞いてみたら、
要するに
「普通じゃない」ということにやっぱり強い興味を持っているようだ。
その意味では
最初に「金髪」にした狙いどおりであるともいえる。
「金の長髪」肯定派は
年代によって異なっている。
小学生は、おおむね肯定的。
また伸ばせ、金にしろと、うるさい。
保護者の方はふたつにわかれる。
意外にも長髪肯定派が多いのですが、
まあ、今の方がよいと言ってくれる方もいる。
これが中高生になると
ダントツ、今の方がよいということになる。
このあたり、面白いですね。
おそらく、小学生と保護者の「肯定」は
意味合いが異なるのでしょうけれども、
特に保護者の方にしてみると
そもそも僕が長髪であった頃に入塾された方が多いので
つまり、
僕が金の長髪であることを見知った上で来られているので
なんかそういう、
突拍子もないことをやる塾に興味を持たれたのでしょう。
また、
非常に「先生っぽくない」ということが
肯定派の方の「理由」であるように思います。
見た目は突拍子もなく
到底、先生とは思えないが
その実、
大変しっかりしている。
そうなければならない。
金髪にしながら、信頼されるような仕事をするには
それなりの覚悟が必要です。
僕は、普通のいでたちのとき以上に
「しっかり」していなければならないし
それができないのなら
ただのバカだ。
人は、ギャップにひかれるといいます。
僕は、今現在のようないでたちであると
初対面でも、固い人にみられるようで
自分で言うのもなんですし
実際、そんなことはないのですが、
「アタマがいい」と思われがち。
そういう容貌をしている。
金の長髪のころは
そういう印象が薄れていたから
いざ「しっかり」しているところをみてもらえれば
マイナスからのスタートだけに
魅力を感じる「ギャップ」も大きい。
それに比べれば
ハナからしっかりしていそうに見える今は
よほどハードルが高い。
まぁしかし、
ライブの映像なんかを見ていると
よく伸ばしたもんだと思います。
繰り返しますが、
もう伸ばしません。
ここからは、見た目抜きでの勝負です。
…なんか、まとまりのない記事になっちゃいましたが。
Kama
ときに、切った髪ですが、
結構な長さがあったので
何かに使えるかもしれないということで、
実は今、塾に保管してあります。
「ジャンプ」を読んでいる一部の生徒は
この髪を「あかねちゃん」と呼んでいますが、
もし不快でなければ
このブログで公開することがあるかもしれませんね♪